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芝浜特集

「失敗はオイシイ」と語る立川志の春

エリート街道捨てた立川志の春に聞く「古典落語」の効能

大師匠の十八番の演目に「芝浜」があります。相手の将来を思いやったウソをネタにした話です。「ウソは絶対に悪い」って決めてかかる狭い了見じゃあ、落語の世界観は成り立ちません。昨今、欧米で吹き荒れる排外主義と対極にあるのが、古典落語という「ユートピア」なのです。 日本社会もどんどん弱さを見せにくくなっているようですが、そんな世知辛いご時世だからこそ、より多くの人に落語の…

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新書あらかると

「江戸の経済事件簿地獄の沙汰も金次第」赤坂治績著

年貢の他に、町人や商人に課せられた税金や、職人の中でも一番恵まれていたという建築職人たちの実際の収入、本当にいた千両役者、そして落語の「芝浜」などに見る庶民の金銭観や、「手形」や「為替金」が大切なキーワードになっている近松門左衛門の作品など。近代資本主義以前の江戸の経済をリアルに描き出す。(集英社 740円+税)…

一度は「面白えじゃねえか」と言った立川談志だが…

談志没後5年 立川談笑大いに語る

談志から禁じられた改作落語「シャブ浜」の内容

それは談志の十八番、人情噺「芝浜」の改作「シャブ浜」だ。飲んだくれの魚屋が芝の浜で42両入った財布を拾う噺を、覚醜剤中毒のトレーラーの運転手が駐車場で5000万円が入ったジュラルミンケースを拾う設定にした。オリジナルでは魚屋の女房が「夢だ」と亭主を言いくるめるが、運転手の女房は「覚醒剤による幻覚だ」とだます。 談笑の会で談志の長女、松岡ゆみこさんが「シャブ浜」を聴き…

“歌う会長”柳亭市馬大いに語る

筋もヤマ場もない「二人旅」の噺をやってみたい

小さんもそうだし、談志は60代に伝説の「芝浜」などを残した。市馬がこのまま落語家の王道を歩み続ければ、将来必ず「名人」と呼ばれるはずだ。(おわり) (聞き手・吉川潮)…

奥の背の高いグラスの中身が「ホイス」(写真下)

怪しさ120% 東京ディープ酒場

古き良き街「芝」で赤提灯&立ち飲みハシゴ酒

その脇の小道をJRの高架に向かって進むと芝の浜、そう、落語の「芝浜」の舞台となった場所。昭和40年代に埋め立てられて公園になるまでは、漁船が出入りする入り江だった。つまり、JRの高架は、かつて海の上に立っていたことになる。芝浦側への連絡通路は、以前は船が沖に出るための出入り口だったそうだ。芝浦の街は、もちろん海のど真ん中だ。 第一京浜に戻り、浜松町方面に少し戻ると…

奥の背の高いグラスの中身が「ホイス」(写真下)

怪しさ120% 東京ディープ酒場

古き良き街「芝」で赤提灯&立ち飲みハシゴ酒

その脇の小道をJRの高架に向かって進むと芝の浜、そう、落語の「芝浜」の舞台となった場所。昭和40年代に埋め立てられて公園になるまでは、漁船が出入りする入り江だった。つまり、JRの高架は、かつて海の上に立っていたことになる。芝浦側への連絡通路は、以前は船が沖に出るための出入り口だったそうだ。芝浦の街は、もちろん海のど真ん中だ。 第一京浜に戻り、浜松町方面に少し戻ると…

談志のDNAを受け継ぐ立川談笑

談志没後5年 立川談笑大いに語る

絶妙なバランス感覚で演じ分ける談志のDNA

若い頃に得意とした『源平』もいいですし、『シャブ浜』でなく談志版『芝浜』もやりたい」 談笑ならできるはず。古典と改作、高座とテレビ、伝統と現代、それらを絶妙のバランス感覚で演じ分ける能力がある。さらに、談志のDNAを受け継いでいるからだ。 談志の弟子はそれぞれが師匠の一部分を受け継ぎ、談志スピリッツを忘れない。だから最強の一門なのだ。 (おわり)…

歌舞伎に精通している林家正雀

歌舞伎界のジャッキーとは私めでございます

“雀”つながりで落語家・林家正雀と「すずめ二人會」

「1回目は内幸町ホールで、掛け合い噺と銘打ち、三遊亭円朝作の『芝浜』を2人でやりました」 役を振り分け、座布団に座った芝雀と正雀が落語のように交互に台詞をしゃべる。もちろん正雀が酒飲みの魚屋で芝雀は女房役だ。 「それがお客さまに大好評でして、2回目から会場を円朝ゆかりの谷中・全生庵に移しました。掛け合いとしては円朝作の『真景累ケ淵―豊志賀―』を演じまして、芝雀さん…

坂東三津五郎

歌舞伎界のジャッキーとは私めでございます

“名コンビ”故・三津五郎とはプライベートでも親友で…

落語が原作の「芝浜」では三津五郎が魚屋、芝雀がその女房役を演じた。その舞台を私も見たが、仲が良いだけあって息の合った夫婦ぶりだったと記憶する。私生活でもよく行動をともにして、三津五郎が亡くなる前年の平成26年には一緒に沖縄旅行に出かけたという。 「まさか1年も経たないうちに亡くなってしまうとは……」 芝雀も三津五郎に話が及ぶと、さすがに表情が曇った。坂東流の家元で踊…

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