日刊ゲンダイDIGITAL

  • facebook  
  • twitter  
  • google+

飯舘村の関連ニュース

GRAPHIC

薄れかけていた反核への思いを編む

合間に紹介される、原爆の爆発時の高熱で原形をとどめぬほどに変形した象牙の印鑑をはじめ、放射能汚染の状態が目で見て分かる「オートラジオグラフ(放射線像)」という手法で映し出された飯舘村で採取したカエデや軍手(表紙)、現代アートのように放射能汚染物質を詰め込んだフレコンバッグが沿道に並ぶ川内村の風景など、生々しい写真に改めて胸が突かれる。そうした中に挟み込まれた、特産…

None

出版HOT NEWS

福島県伊達市の「心の除染」優先の理不尽

南東部を飯舘村と隣接する、伊達市の仁志田昇司市長だ。 黒川祥子著「『心の除染』という虚構」(集英社インターナショナル 1800円+税)は、原発事故直後から被害が降り注いだ伊達市で起きてきた、あまりにも理不尽な行政の対応を克明につづった渾身のルポである。 伊達市には、原発事故が抱えるさまざまな問題の縮図がある。その鍵を握るのが、伊達市小国集落に適用された、「特定避難勧…

あちこちに看板

メディアが報じない原発禍の街の真実

イノシシやサルの野生動物園になった故郷

全村避難の飯舘村から伊達市に移り住んで4年、仮設住宅暮らしのAさん(67)は月に2回ほど帰村して、墓参りをしている。 「仮設とはいえ、4年も生活していると、もうすっかり伊達市の住民です。こうして村に帰ると、体がだるくなり、体調が悪くなる。原因? 放射能のせいだろうな」 飯舘村役場前で会ったAさんは、ため息交じりにこう言った。そして、続けた……。 「イノシシやサルに墓…

渾身ルポ 原発禍の街を行く

運動不足とストレスで肥満傾向は全国1位

この4年間の取材でとくに驚いたのは全村避難を強いられた飯舘村の小学校を訪ねたとき。保健体育教諭が3・11から半年後の9月の出来事としてこう語ってくれた。 「児童は外遊びができない上、避難先の他校の教室を間借りしている状態で、体育館も使えなかった。それがようやく使えるようになったのが9月。2年生に『何をやりたい?』と聞いたところ、『鬼ごっこ!』というので、やらせたわ…

弱者がどう扱われるかで文化の程度がわかる

メディアが報じない原発禍の街の真実

5年間で福島県の震災関連死は2000人超

福島市と南相馬市間は川俣町・飯舘村経由のバスを利用する。この5年間に私は車内で多くの人と出会い、いろんな光景を目にしてきた。 原発禍の街を取材にきた外国人記者や視察する大学生、数珠を握る人、聖書を手にする女性……。酔っぱらって乗客に迷惑をかける復興作業員もいた。「きつい・帰れない・給料が安い」の3Kの現状を語る介護職員の話に耳を傾けたこともある。 乗客の「3・11」…

福島物産展で小泉進次郎(左)と内堀福島県知事

Dr.中川のみんなで越えるがんの壁

【3.11を考える】(下)福島の米と牛肉は日本一安全だ

福島県飯舘村は、3.11から1カ月以上遅れた2011年4月22日、計画的避難区域に指定され、今なお全村避難が続いています。私は、その飯舘村を月1度くらいの頻度で訪問しています。事故直後、猛烈な放射線量が連日、報告されていたのはご存じでしょうが、現在の外部被曝量はせいぜい3ミリシーベルト。内部被曝はゼロといっていい状況です。 自然被曝が7ミリシーベルトに上る北欧でも、…

鹿島CC

ゴルフ場で今何が起きているのか

バブル時代の“負の遺産”切り捨てゴルフ場が生まれ変わる

「うちでは飯舘村のてんでんばらばらになった人たちを2回、無料でプレーに招待している。でも東電はそういうことに無関心です。カネさえ出せばいいのか。賠償すりゃいいのかといえば、そういう問題じゃない。ちょっと国にお願いすればバンバンお金が出てきて、それを配ればいいのかっていう問題になる。では、その金は何なのか。その金は回り回って我々の税金じゃないのか。そういう心がないと…

楢葉町には銀行の移動店舗車も

メディアが報じない原発禍の街の真実

被災地への帰還・移住策に知恵を絞る自治体

全域が避難区域の飯舘村は今年7月から本庁舎での業務を全面的に再開する予定だ。来春には役場近くに3つの小学校と中学校を統合し、小中一貫教育をスタートさせる。だが、住民の多くは半ば独断で決めた菅野典雄村長に批判的だという。 「村は7割ほどが野山で除染もまだなのに、菅野村長は『学校周辺の空間線量を年間5ミリシーベルト以下の数値にし、子どもたちを村に戻す』と公言している。…

渾身ルポ 原発禍の街を行く

原発で儲けたのは町ではなく県だった

「私は原発の町といわれる双葉町など8町村に加え、田村市、伊達市、南相馬市、川俣町、飯舘村を入れ、『13市町村協議会』を事故後に発足して賠償、除染、健康問題について話し合おうとしました。結束すれば、かなりのパワーになると思ったからね。ところが、ほとんどの首長は政府に一本釣りされていた。それが現実です」 この4年間、多くの被災者の声を聞いた。誰もが政治に失望し、目に見…

汚染土が詰められた黒いフレコンバッグ

渾身ルポ 原発禍の街を行く

避難生活する住民の目と鼻の先に汚染土の仮置き場

全村避難の環境省管轄の飯舘村は試験栽培用の田畑を27万円で提供しているという。間違いなく言えるのは、いずれも米作りよりいいということなのだが。(つづく)…

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のグルメ記事