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相馬市の関連ニュース

南相馬市立総合病院

メディアが報じない原発禍の街の真実

深刻な医師、看護師不足で病気ひとつできない

昨年に続いて、南相馬市出身のルポライターが原発事故の現場に迫る。 福島県太平洋側の浜通り。福島第1原発を擁する相双地区は、いまだ放射能禍に喘いでいる。悲惨だ。 「病気になったら死を覚悟せよ!」 南相馬市が故郷の私はそんな住民の声を何度か耳にした。 「この2月、69歳の女性が腹痛で救急車を呼んだところ、虫垂炎だとわかった。ところが、病院が見つからず、たらい回しにされた…

「ペースメーカーなしなら日本人も勝負できる」と今井選手

世陸マラソン代表今井正人が語る 「アフリカ勢との戦い方」

僕はレース勘を養う川内君のようなやり方もありかなとは思います」 ――最後に、11年の東日本大震災で、福島県南相馬市にあった実家が津波で半壊した。4年経った今、故郷・福島への思いは? 「震災で失ったものが多すぎたのですが、選手としては皆さんに支えられ、背中を押してもらっている思いが以前より感じやすくなりました。僕が走ることで県民の皆さんを支えたりとか、勇気づけられると…

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不作為総理の空っぽの力説

14日、安倍首相は現地を訪問し、式典で「住まい、なりわいの復旧に向け、できることは全てやる」と威張っていたが、どこかで聞いたフレーズだと思ったら、8日に福島・南相馬市などの視察後の発言と同じだ。安倍は、長崎、広島の戦没者追悼式でも使い回しの「コピペ談話」を発表して問題視されているが、要するに本気で震災被害に取り組もうなんて気はサラサラないのだ。 大体、熊本震災に対し…

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新・お出かけ紀行

再開 常磐線で知る震災の爪痕

東日本大震災で被災したJR常磐線は昨年末、浜吉田(宮城県亘理町)から相馬(福島県相馬市)間の開通に伴い、仙台駅と小高駅(福島県南相馬市)の直通運転が再開された。震災から6年、南相馬市相馬市を訪れた。 ■相馬市 東北新幹線で東京から約1時間半のJR仙台駅から常磐線で南相馬に向かう。先に進むにつれ、復興工事中の光景が目に入る。あの日、県境の浜吉田から相馬にかけて津波が…

生まれ変わった市場(相馬双葉漁業協同組合の渡部祐次郎さん)

新・お出かけ紀行

復活した福島県南相馬市の卸売市場、水産加工場を訪ねる

原発事故の被害を受けた福島県南相馬市を訪れた。青く広がる海は穏やかで、潮風が心地いい。津波によって壊滅した古い市場跡地は、今年9月18日「相馬原釜地方卸売市場」として生まれ変わった。2月には相馬市磯部水産加工施設が新設。みんなで“安心・安全”を見学できる場になっている。 JR福島駅から車で1時間半、「相馬原釜地方卸売市場」(相馬市尾浜字追川196)に着いた。水揚げ、…

渾身ルポ 原発禍の街を行く

国が線引きした僅かな差で慰謝料をもらえぬ理不尽

今月11日、3.11の震災から丸4年を迎えた午前中、私は車で南相馬市内を走り回った。 この日は天気に恵まれ、住宅地を走ると洗濯物や布団を干す主婦、日なたぼっこする高齢者の顔も穏やかだ。公園の鉄棒で遊ぶ父子、走り回る子供もいて震災前と同じような表情を見せていた。 ただし、顔馴染みの市役所職員は「放射線は地域のコミュニティーまで襲った」と厳しい顔で語った。原発事故の際、…

弱者がどう扱われるかで文化の程度がわかる

メディアが報じない原発禍の街の真実

5年間で福島県の震災関連死は2000人超

福島市と南相馬市間は川俣町・飯舘村経由のバスを利用する。この5年間に私は車内で多くの人と出会い、いろんな光景を目にしてきた。 原発禍の街を取材にきた外国人記者や視察する大学生、数珠を握る人、聖書を手にする女性……。酔っぱらって乗客に迷惑をかける復興作業員もいた。「きつい・帰れない・給料が安い」の3Kの現状を語る介護職員の話に耳を傾けたこともある。 乗客の「3・11」…

メディアが報じない原発禍の街の真実

日本一パート代が高い牛丼店

3・11以来、私は月に1回の割合で故郷・南相馬市に出向く。滞在中の洗濯はコインランドリーを利用するが、そこで出会う主婦たちが気軽に情報を提供してくれる。 「夜は除染作業員もぞろぞろ来て、放射能のついた作業着などを洗う。だから最悪よ。外では干せないしね」(60代主婦) 確かに、家で洗濯をしても放射能を恐れて外では干せず、コインランドリーの乾燥機を利用する主婦は多いよう…

あちこちに看板

メディアが報じない原発禍の街の真実

イノシシやサルの野生動物園になった故郷

村は野生動物園になっちまったよ……」 原発禍の街が動物園とは、まったく笑えない話だが、昨年12月9日、南相馬市議会を傍聴した際のこと、農業を営む議員がこう訴えていた。 「女性に噛みつくイノシシやサルもいる。通学路にイノシシが出没する恐れもあり、児童の安全を確保すべきだ。アライグマやハクビシンも増えている。アライグマは狂犬病のウイルスを持っているため危険だ……」 ■あ…

写真はイメージ

メディアが報じない原発禍の街の真実

復興作業員に怯える住民

19歳の除染作業員が女子高生をJR原ノ町駅(南相馬市)のトイレに連れ込み、暴行未遂で逮捕された。その4カ月前には同市で除染作業をしていた男が、大阪府寝屋川市で中学生2人を殺害している。それだけに住民は作業員の言動に怯えている。 現在、南相馬市には約60カ所以上の作業員宿舎があり、アパートや簡易形式の旅館ホテルなども含め、約1万人の作業員が滞在し、主に除染作業に従事し…

官邸前のデモ

渾身ルポ 原発禍の街を行く

思い切った行動に出始めた被災者たち

相馬市民の間から、「子供たちを内部被曝から守れ!」という声が起きて「フクシマの命と未来を放射能から守る会」が発足した。月に1回の割合で市内をデモ行進もしたが、これは半年も続かなかった。知人が語る。 「理由は何だと思う。世話人のひとりが元共産党市議のため、参加者の中には一緒に行動したら『アカ』に思われるという人がいて。時代錯誤という人がいるかもしれないけど、そういっ…

渾身ルポ 原発禍の街を行く

町は“姥捨て山”になるという住民の悲痛な声

帰郷するたびに、南相馬市を流れる新田川の川辺に行き、サケの腹からこぼれたイクラを拾って食べていた少年時代を思い出す。毎年2月末に稚魚が放流され、4年後の秋に立派なサケとなって遡上する。回遊魚のためか、昨年まで放射能測定検査では、ND(不検出)だったという。しかし、サケ漁(写真)をするAさんの表情は暗い。 「4年前に放流した稚魚は津波で全滅した。だから、今年の秋に帰っ…

渾身ルポ 原発禍の街を行く

イレズミをした作業員に因縁つけられた親子3人

「南相馬は塀のないアウシュビッツみたいだ」 原発禍の南相馬市の現状を、知人は強制収容所にたとえた。放射線を恐れ、復興作業員の言動にも怯えている市民の姿を見ていると、そんなふうに思ってしまうのだ。 現在、南相馬には1万人以上の復興作業員が滞在。おもに除染作業に従事しているが、問題は休日や作業を終えた後の夜だといわれる。取材を進めると、作業員に関するこんな話が聞こえてき…

南相馬市の大町病院

原発近くの病院で何が…大震災5年“今だから語れること”

2011年3月15日、福島県南相馬市原町区。福島第1原発から25キロ、大町病院は最大の危機に立たされていた。 震災当日には津波の被害者が次々に押し寄せ、病院は「泥の海」と化した。それでも看護部長、藤原珠世(当時52)には「乗り切れる」という確信があった。しかしその数時間後、「確信」はあっけなく吹き飛んだ。 福島第1原発4号機爆発を受け、国は大町病院が位置する半径20…

5年前までは鹿島カントリー倶楽部(南相馬市)だった

メディアが報じない原発禍の街の真実

ジュニアからもゴルフを奪った東京電力

一見単なる荒れ地だが、5年前まではそこは鹿島カントリー倶楽部(南相馬市=写真)のゴルフコースだった。 鹿島CCは福島第1原発から30キロ圏内で唯一営業するゴルフ場だが、高線量のために27ホール中9ホールが閉鎖されて荒れ地と化し、来場者数も半減してしまった。 毎日コースを回り、線量を測る支配人の福躍好勝さんが説明する。 「南相馬市役所は当初、責任を持って除染すると言っ…

津波で36人のお年寄りが亡くなった老健

メディアが報じない原発禍の街の真実

避難している老人の「3K」とは?

いまだ1万人以上が県内外に避難している南相馬市の場合は高齢化率が32%を超え、2万余人もの高齢者を抱えている。問題は介護認定者数。震災前は2700余人だったが、現在は約3400人。そのうち車椅子使用や寝たきりの認定者は950人に及んでいる。 それに加えて、南相馬には原発の街の浪江町や双葉町、大熊町などから2500人を超える人たちが避難している。その多くは高齢者だ。…

渾身ルポ 原発禍の街を行く

「被曝キャンペーンか」の声も上がる高速道路に線量計

富岡町と南相馬市の約30キロ間には、年間積算線量が20ミリシーベルトを超える帰還困難区域や避難指示区域もあり、放射線量が高いからだ。 3月10日、私は南相馬インターチェンジから広野インターチェンジまで車を走らせたが、唖然とした。なんと電子放射線量計が9カ所に設置されていたのだ。高速道路に線量計? たぶん世界でここだけじゃないのか……。 線量の数値はどんどん上昇した。…

渾身ルポ 原発禍の街を行く

代行バスの放射線量は基準値の38倍

福島県の太平洋に面した通称・相双地区を代表する人口7万余人(11年3月)の南相馬市。福島第1原発から北へ約37キロ以内に位置し「3.11」の際は桜井勝延市長が自ら被災した惨状をYou Tubeなどで世界に発信。米タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」(11年版)に選出されたことでも知られる。 その地が故郷の私は何度も福島に出向いて取材を重ねている。だが、4年を…

ジャーナリストの山路徹氏

不倫は「ゲス」か「よろめき」か

「一度、蜂の巣に…」 山路徹氏が“ゲス川谷”の不倫に言及

僕の場合、東日本大震災直後、各メディアがコンプライアンスを理由に逃げる中、福島の南相馬で原発周辺を取材していたら南相馬市長の桜井(勝延)さんが「私たちも大変だけど、山路さんも大変だよね」と逆に同情され……。騒動がツールとして機能した瞬間でした(笑い)。東尾理子さんと共演したときもそう。理子さんが僕を見るなり満面の笑みで駆け寄って「ありがとうございます~! 山路さん…

「妻には頭が上がりません」と語る

この人に密着24時間

週3で英会話通う園子温監督 目標は「米国で映画撮影」

今年中に、仕事に支障がない程度の語学を身につけたい」 ■福島の“無人の街”で撮影 新作は、福島原発をテーマにした映画「希望の国」(12年)と同様、南相馬市や富岡町、浪江町などで撮影した。 「何となく福島の風景を撮りたいなと思っていました。言葉では何もメッセージを入れていません。原発の賛成、反対は見る人が個人で考えることだけど、ロケ地の一部では“巨大な無人の街”が存在…

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