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昭和天皇特集

「昭和天皇は、朝日新聞がお嫌いだったのか」池原冨貴夫著

昭和天皇の実録や独白録などを読み解くと、昭和天皇が嫌いだった「戦争三人組」は、軍人では杉山元、外交官では松岡洋右、新聞では朝日新聞だったと、安田信託銀行元役員で現在はフリージャーナリストの著者は言う。 その朝日新聞が陸軍参謀と結託し日本を泥沼の戦争へと引きずり込み、一転、戦後は保身のために軍国主義を最も批判するメディアへと変身させたことを詳述し、昭和天皇の聖断に至る…

週末オススメ本ミシュラン

戦争法案の議論を透視したような慧眼

田中によれば、石橋湛山が内閣を組織して閣僚名簿を昭和天皇のところへ持って行った時、天皇は外相の岸信介の欄を指さし、 「これは大丈夫か」 と言ったという。岸嫌いの田中にとっては石橋から聞いた忘れられない話だった。戦争犯罪人の容疑者として巣鴨プリズンに入れられた岸をそんな要職に据えていいのかということだろう。 現天皇は即位以後、一度も靖国神社に行っていないし、昭和天皇

NEWSを読み解く今週のキーワード

日本は既に「戦争ができる国」になっている。

昭和天皇崩御のあとに書かれた第2章では、日本人が天皇に抱くイメージと天皇自身の「立憲君主」の自己規定にはずれがあると指摘。日本の天皇は律令時代から太政大臣の決裁を認可するだけになっていた。つまり時の政治が院政であれ幕政であれ西洋的な立憲君主制であれ、政治の外に安全に身を置く仕組みがあった。著者は昭和天皇が明確にこれを意識し、明治憲法の「立憲君主」を順守したがゆえに…

劇団チョコレートケーキ「治天の君」 (C)池村隆司

演劇えんま帳

2つの時代に焦点 大正天皇は本当に暗愚の天皇だったか?

舞台は、明治天皇との確執や、病に倒れて皇太子(のちの昭和天皇)を摂政に立てるまでの経緯を主軸に、大正天皇の生涯を往還する。 天皇の玉座と緋毛氈(ひもうせん)だけのシンプルな舞台。時に幽界から立ち現れる明治天皇。そして、明治天皇を崇敬する昭和天皇や養育係の有栖川宮威仁、首相・原敬、宮内大臣・牧野伸顕、侍従武官・四竈孝輔、大隈重信らが大正天皇の心象として登場する。 父…

NEWSを読み解く今週のキーワード

日本は既に「戦争ができる国」になっている。

昭和天皇崩御のあとに書かれた第2章では、日本人が天皇に抱くイメージと天皇自身の「立憲君主」の自己規定にはずれがあると指摘。日本の天皇は律令時代から太政大臣の決裁を認可するだけになっていた。つまり時の政治が院政であれ幕政であれ西洋的な立憲君主制であれ、政治の外に安全に身を置く仕組みがあった。著者は昭和天皇が明確にこれを意識し、明治憲法の「立憲君主」を順守したがゆえに…

首相礼賛、ヨイショ報道

まるで“北方領土返るぞ詐欺” NHKもタレ流した大本営発表

昭和天皇「即位の礼」の刀を返し… この日の放送には「今一番、安倍首相に近い女性」といわれるNHK政治部の岩田明子記者が登場。彼女は9月の会談の最後の記念品交換で、プーチンが安倍首相にロシア所蔵で1928年の昭和天皇の即位の礼で用いた名刀1振りを贈ったエピソードを紹介した後、こう語ったのだ。 「プーチン大統領は『いろいろな経緯をたどって自分の手元にあったが、こうし…

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日本外交と政治の正体

天皇陛下の平和へのメッセージ

昭和天皇独白録」(寺崎英成氏作成)では、「私(昭和天皇)が主戦論を抑えたならば、陸海の与論は必ず沸騰し、クーデターが起こったであろう」と語る場面が出てくる。 政治目的に天皇制を強化すると叫ぶ一方、天皇陛下ご自身の考え方は無視する――という一部の保守系にみられる自己都合による「矛盾」した考え方は、戦前も今も共通している。…

お内裏さま

街中の疑問

男びなと女びな“並べ方”の正解は? 人形「久月」専務に聞く

「これは一説なんですが、昭和天皇が即位された時(1928年11月10日)、天皇陛下が皇后陛下の右側、つまり現在の関東びなと同じ並び方をされました。それ以前は“左上位”という日本古来の考え方に基づいて京都と同じ並べ方をしていましたが、ひな祭りには元来、平安時代の高貴な方々の“ままごとあそび”という要素もあったので、昭和天皇の即位の大礼を節目に、全国的にそれにならいま…

(C)日刊ゲンダイ

プレイバック芸能スキャンダル史

伊藤蘭 バツイチ水谷豊とハワイで極秘電撃婚

7日、昭和天皇が崩御。8日に元号を「平成」に改元。9日、大相撲初場所が昭和天皇崩御を受けて1日遅延して初日。20日、第41代米大統領にジョージ・ブッシュ就任。23日、サルバドル・ダリが死去。84歳。31日、作曲家・芥川也寸志死去。63歳。…

半藤一利さん

喜怒哀楽のサラリーマン時代

半藤一利さん 太平洋戦争の関係者300人以上を取材

昭和天皇は絶対君主ではなくて、天皇と大元帥陛下は別人格だと思わなくてはいけないこと――。近現代史は調べれば調べるほど面白くなる。どんどんのめり込みました。 印象に残ったのは、レイテ沖海戦で指揮官だった栗田健男中将です。何を聞いても返事をしませんでしたが、栗田さんら艦隊司令部は、パラワン水道で最初の旗艦が沈没し、重油の海のなかを別の旗艦に乗り換えていた。その話の時だけ…

南方熊楠の自宅

新・お出かけ紀行

生誕150周年 南方熊楠が過ごした和歌山・田辺市を巡る旅

昭和天皇に献上した粘菌標本を入れたキャラメル箱も展示されていた。隣接する「南方熊楠邸」には数年前まで娘さんが住んでいたという。現在は、熊楠が住んでいた当時の形に再現。研究がしやすいよう、わざと傾かせた机などこだわりがうかがえる。 「自然保護活動にも取り組み、エコロジーの創始者でもある。彼がいなければ、熊野古道が世界遺産になることもなかったと思います」(南方熊楠顕彰会…

“結婚遅れる”は本当? 「ひな祭り」の謎を老舗店に聞いた

昭和天皇が即位の礼の際に新しい並び順で立たれたのをきっかけに、東京の人形組合がそれに倣ってひな人形の並び順を変えました。今では右がおひなさま、左がお内裏さまになったとされています」 「ひな人形は天皇とは違う」ということもあり、関西方面、特に古典を重んじる京都では、向かって右にお内裏さまを飾るという。 ◆天皇か? 「お内裏さまとおひなさま」という言葉は、童謡「うれ…

片山杜秀氏

著者インタビュー

「近代天皇論」片山杜秀氏

『お言葉』は明らかに昭和天皇の『人間宣言』を意識して書かれたものです。だからこそ今上天皇は、園遊会や被災地訪問など国民との触れ合いを大事にする。それができなくなれば、天皇を続けるのは無理だと、『人間』としておっしゃったのだと思います」 今上天皇が「天皇の神格化」を退ける気持ちは、「お言葉」で「崩御」後の儀式の大変さや社会に与える影響に触れた部分からも読み取れるという…

NEWSを読み解く今週のキーワード

スマロス症候群まで巻き起こした「SMAP解散」とは何だったのか

それが昭和天皇の容体が悪化する直前にグループとなり、平成の始まりとともに一気にスターダムへ駆け上がっていったのだ。その陰で田原俊彦や男闘呼組や光GENJIらは無残にも凋落していく。 政界再編や地下鉄サリン事件など日本社会の激しい変化の中で輝き続けたSMAPとは何だったのか。著者はクラシックやポップスなど音楽雑誌のベテラン編集者だ。(朝日新聞出版 820円+税) ファ…

NEWSを読み解く今週のキーワード

【スマロス症候群】前代未聞の成り行きで流れ解散したSMAP。おかげで“スマロス”騒ぎまで起こっているらしい。

それが昭和天皇の容体が悪化する直前にグループとなり、平成の始まりとともに一気にスターダムへ駆け上がっていったのだ。その陰で田原俊彦や男闘呼組や光GENJIらは無残にも凋落していく。 政界再編や地下鉄サリン事件など日本社会の激しい変化の中で輝き続けたSMAPとは何だったのか。著者はクラシックやポップスなど音楽雑誌のベテラン編集者だ。(朝日新聞出版 820円+税) ファ…

GRAPHIC

「最新基本地図2017」帝国書院編

その他、1975(昭和50)年の昭和天皇訪米の折に機内で旅程をご覧になれるように特別に製作された「航空路御案内」などの珍しい地図から、近年の「旅に出たくなる地図シリーズ」の一冊で東京の桜の名所などが書き込まれた「花の旅へさそう地図」(2015年刊)などの企画地図帳まで。歴史の移り変わりや地図表現の変化が一望できるさまざまな地図を紹介する。 付録として昭和30年代の…

GRAPHIC

「最新基本地図2017」帝国書院編

その他、1975(昭和50)年の昭和天皇訪米の折に機内で旅程をご覧になれるように特別に製作された「航空路御案内」などの珍しい地図から、近年の「旅に出たくなる地図シリーズ」の一冊で東京の桜の名所などが書き込まれた「花の旅へさそう地図」(2015年刊)などの企画地図帳まで。歴史の移り変わりや地図表現の変化が一望できるさまざまな地図を紹介する。 付録として昭和30年代の…

昨年は強いV内容

【土曜京都11R・スワンS】関東馬アルビアーノ連覇

昭和50年5月25日、昭和天皇、皇后両陛下が栗東トレセンを行幸啓され、迎賓館で調教風景をご覧になったと聞いた。 実は、この日は日曜。“狂気の逃げ馬”カブラヤオーが5F通過58秒6を刻んで2冠目を勝ち取った日本ダービー当日だった。トレセン内で一番人が少ないのは競馬開催日。警備の関係!? 意外な事実を知った。 【京都11R・スワンS】 ◎はアルビアーノ。関東馬なのだが…

メッセージに見入る人々

巻頭特集

平成の「玉音放送」に騒然の世相と安倍政権のこれから

過去には、11年の東日本大震災の発生直後に国民に向けたビデオメッセージと昭和天皇による終戦詔書、いわゆる「玉音放送」の2回しかない。天皇の発言は海外からも注目を集め、英BBC放送などがビデオメッセージを日本と同時に放送した。元外交官の天木直人氏が言う。 「世論調査を見ても賛成が8割以上で、国民世論は生前退位を支持している。政治はこの問題に最優先で取り組まなければなら…

保阪正康氏

著者インタビュー

「田中角栄と安倍晋三」保阪正康氏

「昭和陸軍の研究 上・下」「田中角栄の昭和」「昭和天皇実録 その表と裏1~3」など著書多数。…

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