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三島由紀夫特集

ピース又吉に続く?

押切もえ 山本周五郎賞ノミネートで直木賞に“リーチ”か

第29回「三島由紀夫賞・山本周五郎賞」(新潮文芸振興会主催)の候補作が21日に発表され、モデルでタレントの押切もえ(36)の小説「永遠とは違う一日」(新潮社)が、山本周五郎賞にノミネートされて話題になっている。 普段はファッション誌で活躍する押切だが、小説は13年のデビュー作「浅き夢見し」に続く2作目での快挙。「永遠とは違う一日」は、文芸誌「小説新潮」15年1月号~…

二木啓孝の一服一話

潮匡人さん三島さんは「自衛隊は何を守るのか」という問いかけをした

夕刻からは憂国忌(三島由紀夫追悼会11月25日)でお話をさせていただくことになっています。左は日刊ゲンダイから右は憂国忌まで、です(笑い)。 二木 三島さんの市ケ谷突入の時、潮さんはおいくつでした? 潮 10歳、小学生でした。記憶にはありますが、鮮明ではないですね。当時、報道も自衛隊員もリアルタイムでは分かっていなかった。その後、自衛隊に入り、市ケ谷にあった幹部学校…

ザッツエンターテインメント

文豪の意外な素顔に触れる本

(国書刊行会 2200円+税) 三島由紀夫と谷崎潤一郎、ノーベル文学賞候補にもなった2人の巨星をサディズムとマゾヒズムの視点から論じた文学評論。 三島は「残酷な暴力を愛好するサディズムの作家」のように見えるが、必ずしもそうではなく、その本領は、加虐と被虐、SとMの要素が複雑に絡んでいるところであるという。一方のマゾヒズムの作家といわれる谷崎のマゾヒズムは、生来のもの…

井原裕 独協医科大学越谷病院こころの診療科教授

薬に頼らないこころの健康法Q&A

「法学部に進んだのに作家を志望する息子にどう声をかけるべきか」

確かに、三島由紀夫や平野啓一郎のように法学部出身の作家だっています。自分もそういった道に進みたいのだと思います。どうアドバイスすればいいでしょうか。 A 前回は、文学・哲学志望の医学部生でしたが、今度は同じく法学部生です。専門職の家系だと、どうしても安定を志向するので、つい自分たちと同じ仕事を若い人に勧めてしまいます。 弁護士も安定していますが、司法試験は医者になる…

昭和の文化遺産といった趣、タンゴが流れる暗めの店内(左)

山口瞳が愛した店

ミロンガ・ヌォーバ(神田神保町)

三島由紀夫は「私の遍歴時代」の中で〈戦後文学とこの店とは切っても切れない因縁がある〉と書いている。山口瞳が足しげく通っていた頃も梅崎春生、野間宏、椎名麟三、武田泰淳らが薄暗い店内に居座っていたそうだ。 「ランボオ」はその後、タンゴ喫茶「ミロンガ」に替わる。本場のタンゴを聴かせる店で、タンゴ愛好家がたむろする店になった。95年に店内を一部改装、メニューも一新し、それに…

就職活動開始は遅かった

喜怒哀楽のサラリーマン時代

荒俣宏さん「日魯漁業に入社して1カ月はまだ学生でした」

その年の11月には、三島由紀夫が割腹自殺を図る。会社のトイレには、「三島割腹」を報じる朝日の号外が散乱していました。 入社の経緯も含めて、この先どうなるんだろうということを強く感じた一年でした。…

ニッポンを読み解く読書スクランブル

安倍首相の“問題発言”で解く民主主義とは

その解説の中に、三島由紀夫が自決の直前に語った「檄」からの引用があった。 「政治は矛盾の糊塗、自己の保身、権力欲、偽善にのみ捧げられ、国家百年の大計は外国に委ね、敗戦の汚辱は払拭されずにただごまかされ、日本人自ら日本の歴史と伝統を涜してゆくのを、歯噛みしながら見ていなければならなかった」 安倍晋三は、TPPを「国家百年の計」と豪語していた。トランプ次期大統領の誕生…

潮匡人氏(右)と二木氏

二木啓孝の一服一話

潮匡人さん長い髪を切って就活する先輩の姿に疑問を抱き、興味のあった防衛庁に

三島由紀夫事件、自衛隊在官時代の思い出、安倍内閣が進める南スーダンへの駆け付け警護問題、喫煙問題などについて存分に語っていただいた。 二木 潮さんは早稲田でしたよね。なぜ自衛隊に入られたのですか。 潮 当時、先輩の就職活動話を聞いていると、午前中に鉄鋼、午後は石油企業を回って内定をもらったという、どこにでも入れた時代でした。長い髪を切ってネクタイ締めて口からでまかせ…

司修さんは現在80歳

プロの本棚

装丁家・司修さん 「本の重みで床が3回抜けた」

1960年代半ばから武田泰淳、三島由紀夫ら名だたる作家たちの本の装丁を手掛けてきた司修氏(80)。現在、司氏の本棚があるのは静かな山あいにあるアトリエの1階と2階、庭の物置、自宅と数カ所に点在している。 「実は本の重みでこのアトリエの床が、3回も抜けちゃったんですよ。抜けるたびに床を補強してきたけど、業者に倒壊の可能性75%と言われて、3年前に本の大部分を泣く泣く捨…

作家でありながら現役バスガイドも続ける花房観音さん

プロの本棚

作家・花房観音さん 20代後半に出会った団鬼六作品との縁

「作家になってから谷崎潤一郎や夏目漱石、三島由紀夫など近現代文学をよく読むようになりました。それらや、源氏、平家、今昔、宇治拾遺の古典には文学の基礎がありますからね。先般、名作を本歌取りした官能短編集『花びらめくり』(新潮文庫)を出版しました。タイトルを見てもらうと分かりますが、『卍』から『卍の女』を、『それから』から『それからのこと』を『仮面の告白』から『仮面の…

作家・中川右介氏

不倫は「ゲス」か「よろめき」か

中川右介氏寄稿 「妻ある男の恋」再び容認されるためには

女性の不倫への罪の意識は薄れ、「夫にバレなければいい」となり、それならば「私にもできるかもしれない」「やってみたい」となり、1950年に大岡昇平が「武蔵野夫人」を、57年には三島由紀夫が「美徳のよろめき」を発表すると、ともにベストセラーになり映画にもなった。とくに後者はテレビドラマ化もされ、「よろめき」は不倫を意味する流行語となった。 一方、以前の日本は「妻のある…

国際ジャーナリストでテレビキャスターの蟹瀬誠一氏

喜怒哀楽のサラリーマン時代

蟹瀬誠一さん 雇っていただくではなく「働いてやる」

入学の年の1970年に、三島由紀夫が市谷の駐屯地で割腹自殺しました。ノーベル文学賞に名が挙がる作家が軍隊の真似をして割腹自殺をしたのが不思議でならなかった。これを契機に「世の中のなぜ」を調べて、人に知らせたいと思いました。 73年、神父でもあった米国人のゼミの先生から、TIME誌が夏季のインターン生を探していると、話がありました。ラルフ・デビットソン社長の直属のプ…

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流されゆく日々

連載9988回 終らざる夏の記憶

「小説現代」の連載エッセイで、三島由紀夫のレコードについて書いたこともあるだろう。いろんな人から録音版を欲しいと言われて、目下、何枚か重版しているところである。 台風も大したことなく過ぎて、季節はそろそろ夏の終りにさしかかった。そこで「歌う作家たち」の番組の中でオンエアした『夏の終わり』という歌のことを、少し紹介しておこう。 前にも書いたと思うが、『夏の終わり』は、…

新書あらかると

「大人の極意」村松友視著

晩年の三島由紀夫やスーパースター的社会人になってからの長嶋茂雄らの笑い方を例に、大人としての自然な笑い方を会得する難しさなど、これまで出会ってきた大人の魅力を伝えてくれる人々を紹介しながら、彼らから学んだ大人の流儀を語る。(河出書房新社 760円+税)…

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流されゆく日々

連載9968回 永六輔の残したもの

それはそうだろう、三島由紀夫の演歌など、めったに聴けるものじゃない。ペギー葉山・石原慎太郎のデュエットも、ほとんど知られていないはずだ。しかも御本人の作詞・作曲ときている。 毎月、第3日曜日の深夜、午前零時からの番組だが、今回は高齢者よりむしろ若い人たちからの反響が多かったらしい。普通の歌番組をやってもつまらない、なにか思いきった企画でやらなきゃ、と深夜便に革命をお…

元宮城県知事の浅野史郎さん

プロの本棚

浅野史郎さん 山本周五郎の「ながい坂」が人生を後押し

あれはうれしかった」 ■作家リストには池井戸潤の名も 東大時代は教養ゼミの授業を通じて、夏目漱石や三島由紀夫などを読み込んだ。リストには歴代の名作家が並ぶが、その中には池井戸潤や百田尚樹といった最近の作家も目につく。 「池井戸作品の一冊『空飛ぶタイヤ』は今思い返すと、燃費偽装問題で揺れる三菱自動車の話に通じるところがあって面白い。僕の読書スタイルは、ある作家を読み始…

舌調べの本棚

「酒と戦後派」埴谷雄高著

たとえば、三島由紀夫が近くに座っての酒の席での話。 「――俺は血が見たくて仕方がないんだ。本当だぜ」と、いたずらっこのような顔をして言ったのが引き金になったのか、その酒の席は荒れはじめたという。 なんか怖いなぁ。 また、こんな記述も。「椎名麟三と梅崎春生、という新宿マーケット街における2人組酔っぱらい」に野間宏と埴谷、それに全身小説家の井上光晴が加わったというのだ…

「僕は通訳」と鈴木敏夫氏は語る

名物記録係が語る「山田組はつらいよ」

蒼井優 NGの時は「何が悪いのかさっぱり」だった

武者小路実篤の戯曲「その妹」と三島由紀夫の戯曲「サド侯爵夫人」。様式を大事にした3つの作品が並んでいたのは今から考えるととても意味があって、おかげで「東京家族」の撮影はわりとすんなり入れました。とはいえ、NGが出る時はもう何が悪いのかさっぱり分からない。そんな時に敏夫さんが監督が求めてくれることを分かりやすく教えてくださるので心強いです。 鈴木 僕は通訳でもあるから…

下着モデルのオーディションで見出されたベッキー(右)

中森明夫氏が不倫スキャンダル渦中ベッキーに熱烈エール

小説「アナーキー・イン・ザ・JP」が三島由紀夫賞候補に。近著に「寂しさの力」(新潮新書)など。…

ザッツエンターテインメント

心揺さぶる評伝特集

(平凡社 2000円+税) 世に三島由紀夫についての評伝は数あるが、その多くは割腹自決という衝撃的な最期から遡行して彼の文学を見ていくものとなっている。しかし本書は、三島の幼い頃や青年期の生活史、オスカー・ワイルドから受けた文学体験を掘り起こし、その源泉に回帰するために不可避な運命としての自決という論を展開している点が新しい。 著者は、三島の文学のベースにワイルドの…

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