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勝新太郎特集

(C)AP

高倉健インタビュー秘録

「勝新太郎と同じくらい、寝起きが悪いと言われた」

【無宿 やどなし (1974年・東宝)】 勝新太郎、高倉健が共演した映画である。 全編、映像が美しい。日本の海、山の美しさを追いかけて撮っている映画だ。勝新太郎が高倉健との映画を熱望し、やっと実現しただけに、勝新は高倉健に恋焦がれているふうに見える。一方、高倉健は勝新の気合を受け止めるのではなく、サラリと受け流している。そして、間にいる梶芽衣子はふたりの間をゆらゆら…

右写真は、71年の文部大臣新人賞授賞式後パーティー(左が勝新太郎、中央右が本人)/(C)日刊ゲンダイ

今あるのはあの人のおかげ

女優・吉沢京子が感謝する故・勝新太郎からの“大人扱い”

17年前に亡くなられた勝新太郎さんには、女優を続ける上で教えていただいたことがたくさんあるんです。 初めてお仕事をしたのは72年9月公開の「新座頭市物語 折れた杖」でした。これは座頭市シリーズの24作目にあたる勝さんの初監督作品。太地喜和子さん演じるヒロインが働く女郎屋の禿(見習)役をいただきました。 ロケは、京都府の日本海に面した丹後町間人(現・京丹後市)で行わ…

文庫あらかると

「偶然完全 勝新太郎伝」田崎健太著

(講談社 890円+税)…

勝新太郎

スクープドッグ咆哮記「勝新太郎」編

俺の演技は遊びの“間”がある。間がいい役者が“麻”で捕まる。面白いな

人生――俺の持っている破壊的な衝動に駆られる時、勝新太郎も、家庭も、会社も、すべて壊してめちゃくちゃ破壊したくなる時がある。一種の精神病だが、この俺の病気を直したら、勝新太郎は生きていないはずだ。まだ勝新太郎を、今こそ必要なんだという事がわかった。テレビ、映画、日本人の面目、俺が引っ張っていく。〉 この手紙を拘置所で書いているあいだ、麻薬所持の厳しい取り調べを受け…

こまやかな気遣いの人だった

ビジネスに使えるスターたちの処世術

勝新太郎 銀座のクラブで下品な下ネタやめさせた高等術

故・勝新太郎さん、誰もが知る大物中の大物俳優だった。 豪放磊落という言葉にふさわしいユニークな存在で、ハチャメチャなのに、なぜ、みんなに愛されるのかと「不思議」な印象でいた。 僕が勝さんをしっかりと取材したのは、「座頭市」最後の主演・監督作品のときだった。勝さんたちは広島・福山市にある「みろくの里」という場所で、長期のロケを行っていた。 当時、映画撮影の最中に不幸な…

生粋のエンターテイナー

時代劇スター ここだけの話

勝新太郎さんに「主役以外やるな」と言われた松平健

そんな彼を見いだしたのは、裕次郎の親友・勝新太郎だった。 「おまえの目がいい。京都に来い」という勝の一言を信じて京都に行ったものの、なかなかデビューの機会がない。その間、勝は夜の街へ連れ歩く。そこで「おまえは主役以外やるな」と言われた。やがて松平健に用意されたのは、勝主演のドラマ「座頭市物語」ゲスト主役の座。相手役は天下の浅丘ルリ子だった。 78年、主演作「暴れん坊…

勝新太郎

スクープドッグ咆哮記「勝新太郎」編

「勝は出世魚。勝ちゃんが、勝さん、親分、オヤジという呼び名に…」

勝新太郎さんの追悼記事は週刊文春1997年7月3日号に「勝新さん さようなら」として書いた。土曜日に亡くなって月曜日には締め切りだったが、ぎりぎりまで粘ってあたった結果、ページが足りないくらいのエピソードが集まった。「勝新太郎」で一冊本が書けるくらいなので、それも当然といえば当然だが、新聞やテレビで拾っていない話を短時間で集めるのは意外と大変である。 発売日の木曜日…

勝新太郎

スクープドッグ咆哮記「勝新太郎」編

突然の訃報。私は急いで自宅に向かった

「座頭市」「悪名」「兵隊やくざ」など数々の映画でスターとなった“不世出の天才”勝新太郎さんが下咽頭がんで亡くなったのは1997年6月21日。65歳だった。 前年7月に同病を発病したが手術はせず、抗がん剤と放射線治療を続けていたが、その後の会見で勝さんは、記者の質問に「たばこはやめた」と言いながら、平然と目の前で喫煙してみたり、「お酒はね、ビールがうまいんだよねぇ」と…

寺島しのぶ

海老蔵と息ぴったり 寺島しのぶ“歌舞伎女優誕生”の瞬間

海老蔵演じる座頭市は、勝新太郎の映画でおなじみのキャラクターを踏襲しているが、観客の大半は「勝新の座頭市」を知らない世代だと割り切っているようで、とくに似せようとはしていない。勝の座頭市は唯一無二のものなので、それで正解だ。海老蔵といえば「睨み」であり、その目力が売り物だが、盲目の役なので目力を封印して挑む。当然、抑制された演技となり、家の芸である荒事のパワー全開…

第2シリーズ「盗賊二筋道」

「鬼平犯科帳」魅力の真髄

原作の魂を大切にするスタッフたちの名人芸

私をにこにこと案内してくれた西岡さんは、昭和期、市川雷蔵や勝新太郎らとともに大映で活躍。カンヌ国際映画祭でパルムドールを獲得した「地獄門」はじめ、ドラマ「将軍」でアメリカのエミー賞にもノミネートされた日本の映像美術界の大御所。「木枯し紋次郎」等、テレビ名作を生みだした制作会社「映像京都」の代表でもあった。「鬼平ファイナル」に美術監修として御年94歳の西岡さんの名前…

「続 悪名」

孤独の映画

「続 悪名」(1961年 田中徳三監督)

タイトルは「悪名」だが、主人公の朝吉(勝新太郎)は心優しい正義漢だ。 第1作の時代は昭和初期。無頼漢の朝吉が大阪のやくざ吉岡親分の客分になり、松島組の遊女を足抜きさせる。その縁でモートルの貞(田宮二郎)と義兄弟に。だが吉岡は松島の長五郎の報復を受けて体に障害を負ってしまう。 本作では朝吉は長五郎を半殺しにして吉岡の敵を討ち、松島一家の元締(中村鴈治郎)に呼び出される…

推薦文の依頼を快諾してくれた坂上忍

スクープドッグ彷徨記 序文

実感した“週刊誌記者はゲスな嫌われ者”という現実

シャブ&飛鳥、高倉健の養女、宇多田ヒカル、勝新太郎、北島康介などスターの肖像、さらにオウム事件、ルーシー・ブラックマン事件、9・11テロ事件、NHK紅白プロデューサー巨額詐欺事件、また「もっと読みたい」と読者の反響が大きかったホスト地獄も取り上げた。週刊誌の最前線ではいったいどんなことが起きているのか、ワクワクする興奮、ドキドキする緊張を体感していただけるはずだ。…

「真田丸」の脚本を手がけた三谷幸喜氏

小日向文世「秀吉から総理大臣へ」

秀吉役はベテラン俳優がやるものだと思っていた

秀吉役はこれまで、古くは勝新太郎さん、緒形拳さん、西田敏行さん、竹中直人さんなど、そうそうたる大俳優が演じてきました。僕が所属していた劇団オンシアター自由劇場からも柄本明さんや笹野高史さんが秀吉を演じています。ところが僕はこれまで、緒形さんの秀吉しか見たことがなかったんです。秀吉役はベテラン俳優さんがやるものだと他人事のようにしていたら、自分が演じることになるとは…

初来日の時、ジムで練習するアリ(右が康氏)

モハメド・アリを「日本に呼んだ男」が語る初来日の裏側

来日中は映画『兵隊やくざ』を撮影中の勝ちゃん(勝新太郎)のところを訪れたりもしました。当時は山口組3代目の田岡組長もジムに練習を見に来ましたよ。アリは酒はまったく飲まないけど女は嫌いじゃなかった(笑い)。ちなみに、試合は4月1日。アリも僕も“ビッグマウス”と呼ばれていたから、あえてエープリルフールを選んだんです」 ■幻に終わった猪木と“人食い大統領”の一騎打ち そん…

司忍6代目山口組組長

新・政官業研究「警察vs山口組」編

「政官業暴」を象徴した結婚披露宴

披露宴の来賓の名前をざっと挙げると、政界からは元神戸市長の中井のほか、大阪出身代議士の中山正暉や兵庫の石井一、芸能界では梅田コマ劇場から舞台衣装のまま大村崑、西郷輝彦が馳せ参じ、鶴田浩二、高倉健、富司純子、清川虹子、勝新太郎と中村玉緖の夫婦、梅宮辰夫、伴淳三郎、五木ひろしなども列席。さらには財界から東急電鉄社長の五島昇や三菱倉庫社長の松村正直といった顔触れもあった…

病院は厳戒態勢(左)

病室でも不安な表情…清原被告が恐れる裏社会の“逆恨み”

1人は勝新太郎だ。取り調べも裁判も独特の“勝新節”でけむに巻いた。もう1人は江夏豊で、口の堅さが災いし、初犯でありながら執行猶予ナシの実刑判決を下されたともっぱらだ。 もはや、裏社会は清原被告を“VIP扱い”する必要もないという。 「この世界はカネの切れ目が縁の切れ目。ASKAが入手ルートを漏らしても恨みを買わないのは『SAY YES』のカラオケ印税など今後も収入の…

時代を騒がせた芸能事件をプレイバック

出版HOT NEWS

【発売中】芸能スキャンダル史の“決定版” 名物連載が1冊になりました

今は亡き美空ひばりや勝新太郎はもちろん、松田聖子、木村拓哉らキラ星のごときスターの名前が並ぶ。 これに07年以降、ベッキー騒動までを徹底取材、加筆・訂正し、厳選してまとめて「完全保存版 THE芸能スキャンダル!」(日刊ゲンダイ編 徳間書店 1800円+税)として刊行された。副題は「1950年~2016年『あの日』の真相474連発!」。 本書は事件、騒動をスキャンダラ…

吉田鋼太郎の年下妻は元銀座ママ

吉田鋼太郎、渡部篤郎…バツアリ俳優と“銀座の女”の恋模様

石原裕次郎、勝新太郎らの豪快な飲み方は今や語り草になっている。政財界からスポーツ界の名だたる人たちも堂々と飲んでいた。ヤクザの幹部もここでは紳士の振る舞いだった。迎える銀座にも作詞家でも知られた山口洋子さんの店もあったし、タレントママもいた。 芸能記者も定点観測する街として、芸能人とホステスが熱愛に発展すれば追いかけたものだった。昔、結婚発表時の彼女の肩書に「家事…

なべおさみさん

私の秘蔵写真

なべおさみが述懐「植木等は無責任じゃなくてクソ真面目」

明治大学在学中から放送作家のかたわら、水原弘、勝新太郎、ハナ肇の付き人を経て、「シャボン玉ホリデー」のコント、「ルックルックこんにちは」の女ののど自慢の司会で全国区に。近著に昭和の偉人たちの素顔を語った「昭和の怪物 裏も表も芸能界」(講談社)がある。…

女優で歌手の鶴田さやか

今あるのはあの人のおかげ

女優の鶴田さやか 「鶴田さん」と呼んだ亡き父への感謝を語る

勝新太郎先生の長男の鴈(龍)ちゃんと仲良くさせていただいているんですけど、「さや姉、変だ」ってこの前も言われました。そう言う鴈ちゃんも、ますます勝先生そっくりで、「私たち、濃いわよね」って笑い合ってます。 義理人情とか、自分の利益になると思っても曲がったものは許さないところ、いなせで魂が熱いところとか、女性関係以外は筋が通っていたと思う。ファザコンの私は、男は優しく…

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