「残像」伊岡瞬著
「残像」伊岡瞬著
浪人生の一平は、ホームセンターで倒れた年が離れたバイト仲間の葛城をアパートまで送る。到着すると、葛城を心配した住人たちが次々と現れる。
一平はなりゆきで、晴子、夏樹、多恵と名乗る3人の女性と小学生の冬馬に囲まれ主役のいない葛城の誕生パーティーに加わる。女性3人は年代も雰囲気もまるで異なり、冬馬との関係も分からないが、このアパートで共同生活をしているようだ。
居心地のよさを感じる一平だが、帰り際、夏樹に二度と来ないよう言われる。やがて、一平は3人には前科があり、葛城が彼女らの事件に関わった元弁護士だと知る。一平はそうと知らずに3人が企むある計画に巻き込まれていく。
徹夜必至の長編サスペンス。
(KADOKAWA 1056円)