「猫に引かれて善光寺」新津きよみ著

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「猫に引かれて善光寺」新津きよみ著

 夫・忠彦の転勤で松本市に引っ越した真紀は、移住イベントで知り合った晴香に誘われ長野市の善光寺に遊びに行き、一枚のチラシに目が留まる。

 飼い主が入院中の間、猫を預かる里親募集のチラシで、里親になるには入院中の飼い主の面接があると記されていた。

 真紀は、一人暮らしの家の中で骨折をして入院中の70代の飼い主・敏子の面接を受けに行く。彼女が飼うニシンは、以前、友人の文枝が飼っていた猫だが、1年前に彼女が自宅で何者かに殺され、敏子が引き継いだという。事件は未解決で、ニシンが唯一の「目撃者」だった。面接に合格した真紀夫妻は、ニシンと暮らしながら、事件について推理をめぐらす。

 実在の店や名所が登場する長野を舞台にしたミステリーシリーズ第2弾。

(光文社 770円)

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