最低視聴率のNHK大河「花燃ゆ」専門家に聞く“巻き返し策”

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 ついに大河ドラマ「花燃ゆ」は視聴率ヒトケタすれすれの危険水域に達してしまった。

 第7話(15日)の平均視聴率が11.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。歴代ワースト3の発進だった初回(16.7%)を一度も超えることなく、前作「軍師官兵衛」の最低12.3%を下回るという事態……。まだまだ暖機運転の最中なのに、エンスト寸前なのだ。

「大河ドラマの50年」の著者で、放送評論家の鈴木嘉一氏はこうハッパをかける。

「朝ドラと並びNHKドラマの2枚看板である以上、及第点の目安となる視聴率15%は期待したい。1年間の長丁場となる大河は他のドラマに比べ、物語の見せ場に至るまでの助走期間が長く、厳しい序盤戦を強いられることは往々にしてある。まさに試練の時。制作に関わる全ての人は『花燃ゆ』で打ち出したいメッセージを共有し、視点を明確に定める必要があるでしょう」

 そもそも、数字が取れないと評判の幕末モノを選択した今回の大河。しかも、井上真央(28)演じる主人公の文は地元・萩でも知られていない無名の人物だ。「幕末男子の育て方。」というキャッチコピーにも批判は強く、中高年男性を主体とする旧来の大河ファンではなく、女性や若年層に向けた「挑戦企画がアダとなった」(NHK関係者)というため息も聞こえてくるが、巻き返し策はあるのか?

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