二田一比古
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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

バラエティーの一大勢力 かつてオネエ系は日陰の身だった

公開日: 更新日:

 閉店後、週刊誌企画「あの人は今」のひとりとして何度か取材したが、「川崎辺りにいる弟の世話になっている」という話までしかたどり着けなかったが、後輩の話が印象に残っている。

「この世界は一線を離れたら日陰の身に戻るだけ。ひっそり目立たないように生きていくしかない」

 青江時代のチーママから独立。喜劇俳優・三木のり平のひいきで出したのが熱海の「のり平」だった。国立大出の秀才でホモとゲイの違いなどご教授いただいたが、「体まで女になってしまうニューハーフと私たちを一緒にして欲しくない」という言葉が強く印象に残っている。

 ニューハーフとは大阪で出会った。戸籍上は男ながら体は完全に女に整形していた。女性ホステスとして働いていたが、誰もニューハーフと気づかない美形。取材のきっかけはある歌手との関係を告白したことだったが、その歌手は告白されて初めてニューハーフだったことを知ったほどだった。

 男から女になるまでの道のりは時間とお金。時間をおいてパーツ整形するが、一番難しいのが、実はお尻だという。美しい女性になって好きな男性に愛されたい願望の強いニューハーフ。整形後のアフターケアも重要らしい。スリムな体形維持のためにはダイエット。余計な肉は取れるが、同時にお尻の肉まで落ちる。女性は子宮があるからお尻は張るが、男性は張らない。

 昔は整形でお尻に肉を付けることはできなかった。「お尻がストーンと落ちているから、パンツファッションができなかった」のが悩みだったのも、今ではお尻の整形も可能。ようやくすべて手術が完了した。女になるまで5年以上を要し、何千万円もの費用がかかったそうだ。

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