「私のバカせまい史」好評は“プレゼン形式”にあり バカリズム×フジテレビは相性抜群

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「私のバカせまい史」(フジテレビ系)が面白い。2022年2月から3度の特番、深夜帯での放送を経て、今年4月からレギュラー化。「まだ誰も調べたことがないせまい歴史を紹介し、バカバカしくも知的好奇心をそそるバラエティー」というコンセプトが何とも秀逸だ。

 これまでフジテレビは、日本の市場を歴史上の出来事に置き換えた「カノッサの屈辱」、役に立たないが周りに教えたくなる雑学を紹介する「トリビアの泉 ~素晴らしきムダ知識~」といったニッチな番組を作ってきたが、「バカせまい史」が特別なのはプレゼン形式を用いたことだ。

 近いスタイルなら、13~14年にかけて放送されていた教養バラエティー「100秒博士アカデミー」(TBS系)が思い浮かぶ。しかし、番組MC(研究長)の存在を考えた場合、バカリズムが不定期に開催しているライブ「バカリズム案」のフォーマットを踏襲したと見るほうが自然だろう。

「バカリズム案」は「甲子園の土を誰がメルカリで売るのか」などニッチな問題を取り上げ、バカリズムが勝手に想像した背景や流れを提示して観客を笑わせるライブだ。

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