本多正識
著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

ハリウッドザコシショウの原点は「よくわからないけど、とにかく元気」なこと

公開日: 更新日:

 発売すれば即完。いま、最もライブチケットが取りにくい芸人の一人、ハリウッドザコシショウ。(以下=ザコシ)。ザコシは静岡からやってきたNSC大阪11期生。同期には中川家、陣内智則、ケンドーコバヤシ、たむらけんじと、そうそうたるメンバーがいます。

■時に奇声を発したり、のたうち回ったり

 高校の同級生(静岡茶っぱ.2002年廃業)と「G★MENS」として活動。ネタの内容は元気いっぱい、いつも全力投球で、時に奇声を発したり、のたうち回ったりと、正直なところ「よくわからないけど、とにかく元気」といういまのザコシの芸風の原点だったと記憶しています。生徒たちのほとんどのネタは経験上、先の展開が想像できる、予想がつくものですが、彼らは全く予測不能で「わけのわからんこと」、良く言えば「意外性に富んだ、大きな裏切り」を見せてくれていました。

 卒業後はほとんど会うこともなく、2002年に相方の廃業にともなってピン芸人になり、「あらびき団」(TBS系)で見るまで、吉本から他社に移ったことすら知りませんでしたが、その芸風の基本は変わることなく「ザコシ頑張ってるやん」という懐かしい思いがしたものでした。そこからいろいろな工夫をして芸風を変えていきながらもやり続けたことが花開いたのが「R-1ぐらんぷり2016」優勝でした。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    愛川ゆず季が告白「長男の自閉症を隠していたわけじゃない。でも言葉にすごくパンチがあって…」

    愛川ゆず季が告白「長男の自閉症を隠していたわけじゃない。でも言葉にすごくパンチがあって…」

  2. 2
    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  3. 3
    中居正広「脱SMAP」成功の裏に“懐刀芸人”あり 自身が仕切る番組の「裏回し」任せ巧みに延命

    中居正広「脱SMAP」成功の裏に“懐刀芸人”あり 自身が仕切る番組の「裏回し」任せ巧みに延命

  4. 4
    愛川ゆず季が2歳で長男の自閉スペクトラム症を確信した“逆さバイバイ” ネット検索で不安のループに…

    愛川ゆず季が2歳で長男の自閉スペクトラム症を確信した“逆さバイバイ” ネット検索で不安のループに…

  5. 5
    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

  1. 6
    1場所4人じゃ終わらない…元横綱白鵬の旧宮城野部屋勢“廃業ラッシュ”はこれからだ

    1場所4人じゃ終わらない…元横綱白鵬の旧宮城野部屋勢“廃業ラッシュ”はこれからだ

  2. 7
    石原裕次郎(13)慶応病院に入院…同乗したエレベーターを降りる際に掛けられた言葉

    石原裕次郎(13)慶応病院に入院…同乗したエレベーターを降りる際に掛けられた言葉会員限定記事

  3. 8
    松井稼頭央監督とは対照的…西武“連勝”渡辺監督代行が見せた「芯ある采配」

    松井稼頭央監督とは対照的…西武“連勝”渡辺監督代行が見せた「芯ある采配」

  4. 9
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 10
    “超ハイスペ外国人芸人”アイクぬわら 共演未成年少女「自宅連れ込み」で芸能界から退場か

    “超ハイスペ外国人芸人”アイクぬわら 共演未成年少女「自宅連れ込み」で芸能界から退場か