松尾潔
著者のコラム一覧
松尾潔音楽プロデューサー

1968年、福岡県出身。早稲田大学卒。音楽プロデューサー、作詞家、作曲家。MISIA、宇多田ヒカルのデビューにブレーンとして参加。プロデューサー、ソングライターとして、平井堅、CHEMISTRY、SMAP、JUJUらを手がける。EXILE「Ti Amo」(作詞・作曲)で第50回日本レコード大賞「大賞」を受賞。2022年12月、「帰郷」(天童よしみ)で第55回日本作詩大賞受賞。

NHK-FM「松尾潔のメロウな夜」終了決定 自分の番組打ち切りを体感するのは何ともせつない

公開日: 更新日:

 2月14日に開催されたNHKメディア総局長会見で、ぼくが2010年から続けてきたNHK-FM「松尾潔のメロウな夜」の終了が公式発表された。

 3月25日(月)の放送をもって、14年間の放送に終止符を打つ。発表後に番組終了のお知らせとリスナーへの謝意をX(旧Twitter)にポストしたら、1時間も経たぬうちに毎日新聞とスポニチの公式サイトで記事化されていたのには驚いた。

 ライフワークと位置づけて番組に向きあってきたぼくである。打ち切りは残念きわまりない。突然の終了に、長年のリスナーからは番組への感謝、時代への嘆き、あるいは各所への怒りの声が寄せられた。斜陽化が叫ばれて久しいラジオだが、根強い愛好者たちの存在をひしひしと感じる。自分の番組の打ち切りでそれを体感するのは何ともせつないものだが。

「松尾潔のメロウな夜」は月曜夜11時からの放送。月曜にかぎらず夜11時台は伝統的にポップスを紹介する枠として認知されてきた。だが、4月からの後続はなんと語学講座番組。そう、FMの深夜帯は英語、ハングル、中国語などの語学番組ゾーンに様変わりするのだ。かつてNHK-FMの深夜帯といえば、伝説的番組「クロスオーバーイレブン」をはじめ洋楽ポップスに特化した印象が強かっただけに、そのことを知る世代ほど「夜のFMで語学番組?」と今回の新編成に困惑する向きが多いようだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「実際のところ二刀流を勧める立場でもなければ、考えたことも、その発想すらなかった」

    「実際のところ二刀流を勧める立場でもなければ、考えたことも、その発想すらなかった」

  2. 2
    入団直後から“普通でなかった”思考回路…完封を褒めても「何かありましたか?」の表情だった

    入団直後から“普通でなかった”思考回路…完封を褒めても「何かありましたか?」の表情だった

  3. 3
    “懲罰二軍落ち”阪神・佐藤輝明に「藤浪化」の危険すぎる兆候…今が飛躍か凋落かの分水嶺

    “懲罰二軍落ち”阪神・佐藤輝明に「藤浪化」の危険すぎる兆候…今が飛躍か凋落かの分水嶺

  4. 4
    「結婚はまったく予想していませんでした。野球をやっている間はしないと思っていた」

    「結婚はまったく予想していませんでした。野球をやっている間はしないと思っていた」

  5. 5
    「銀河英雄伝説」大ヒットの田中芳樹さんは71歳 執筆47年で120~130冊…どのくらい稼いだの?

    「銀河英雄伝説」大ヒットの田中芳樹さんは71歳 執筆47年で120~130冊…どのくらい稼いだの?

  1. 6
    《あの方のこと?》ラルクhydeの「太っていくロックアーティストになりたくない」発言が物議

    《あの方のこと?》ラルクhydeの「太っていくロックアーティストになりたくない」発言が物議

  2. 7
    GLAYのTERU“ホテル不満ツイート”が物議…ツアー最終日「気持ちが上がらない」にファン失望

    GLAYのTERU“ホテル不満ツイート”が物議…ツアー最終日「気持ちが上がらない」にファン失望

  3. 8
    木村拓哉「Believe」にさらなる逆風 粗品の“あいさつ無視”暴露に続き一般人からの告発投稿

    木村拓哉「Believe」にさらなる逆風 粗品の“あいさつ無視”暴露に続き一般人からの告発投稿

  4. 9
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10
    小池百合子都知事の“元側近”小島敏郎氏が激白! 2020年都知事選直前に告げられた「衝撃の言葉」

    小池百合子都知事の“元側近”小島敏郎氏が激白! 2020年都知事選直前に告げられた「衝撃の言葉」