芋澤貞雄
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芋澤貞雄芸能ジャーナリスト

1956年、北海道生まれ。カリフォルニア州ロサンゼルスでテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌を中心に30年以上にわたり芸能・スポーツを中心に取材活動を続ける。代表的なスクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在は、星野源、ディーン・フジオカから羽生結弦、浅田真央まで幅広く取材活動を続ける。日刊ゲンダイDIGITALや現代ビジネスなどで執筆中。ツイッター現代デジタル芸能界一の嫌われ記者 芋澤がぶっちゃける極秘情報

“羽生結弦の所作”を取り入れた「陰陽師0」 山﨑賢人主演でも"不入り"の深刻事情

公開日: 更新日:

羽生のスピード離婚騒動もマイナスイメージに

「最大の失敗は、プロモーションの段階で羽生結弦(29)の所作を参考に作り上げたことを大々的に宣伝し過ぎたからかもしれません。羽生ファンも取り込もうとしたのかもしれませんが、これが逆に本来の陰陽師のファンを刺激してしまった。そもそも羽生がフィギュアで演じた安倍晴明に違和感を抱いていた陰陽師ファンも少なくないと聞いていますし、昨年のスピード離婚騒動もマイナスイメージに作用したのかもしれませんね」(同)

 今回の取材で筆者が意外に感じたのは、想定外の不入りにもかかわらず、山﨑の周辺から悲観的な声が全くといって聞こえてこないことだ。ある芸能関係者は「賢人の勝負作は7月12日公開の『キングダム 大将軍の帰還』です。シリーズ4作で興収200億円超えの金字塔を達成させること。陰陽師はその前哨戦」と漏らす。それを裏付けるように、筆者が都内の劇場から出てきた観客に直接取材した人の中には「山﨑ってキングダムやゴールデンカムイみたいな“動”の印象が強くて、呪術を静かに唱える安倍晴明って感じじゃなかった」という感想もあった。アクションシーンを見事にこなす山﨑だが、“静”の演技が何とも心もとないというわけだ。

「キングダムには熱狂的なアニメファンが付いていますし、これまでの3作品同様『大将軍』も間違いないとは思います。ただ気になるのは主演としての山﨑の絶対的な演技力です。番手の役者たちに助けられずにピンとして自立することができるのか……ということが今後の課題でしょう。いくら固定ファンが付いている作品でも、第4作ともなれば少し食傷気味になるのは否めません。それをカバーするのが主演の演技力です。周りを固める脇の役者たちがいいだけに、山﨑の役者としての未熟さが目立ってしまい、致命傷にならなければいいのですが」(前出の芸能関係者)

 現在第71巻まで発売されている「キングダム」コミックスだが、“最終章”とされている「大将軍」は第16巻の物語。山﨑主演のまま実写版が続くのかが見ものだ。

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