保阪正康
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保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

軍部に敗れていった近衛文麿「中間内閣」

公開日: 更新日:
国防・外交の四者会談。後に「荻窪会談」と呼ばれる。左から近衛文麿首相、外相候補の松岡洋右氏、留任予定の吉田善吾海相、陸相候補の東条英機中将(1940=昭和15=年7月19日、東京・荻窪の荻外荘)/(C)共同通信社

 第1次近衛文麿内閣は、昭和14(1939)年1月の総辞職で終わった。1年半の在任期間であった。この期間は日中戦争が始まり、不拡大を模索した近衛が軍部に敗れるという歴史とも言えた。近衛自身、死後に刊行された書(「失はれし政治<近衛文麿公の手記>」)の中で、正直にその総括をしている…

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