保阪正康
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保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「伴食宰相」(12)近衛文麿の孫である細川護熙総理への期待の末路

公開日: 更新日:
日本新党議員総会で退陣の理由説明を終え首相官邸に戻った細川首相(1994=平成6=年4月8日)/(C)共同通信社

 細川護熙と村山富市の2人の首相は、伴食宰相というわけにはいかない。なぜなら2人は、首相のポストに就いたということ自体が歴史的意味を持ったからだ。D群の中のこの2人について歴史的な意味を考察しておこう。

 私は、細川護熙政権の誕生は歴史的な流れに沿っていると受け止めている。…

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