参政党・神谷宗幣代表 にじむ旧統一教会への共鳴…「文化的マルクス主義」に強いこだわり

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起源は反ユダヤ陰謀論

 オックスフォード英語辞典によると、文化的マルクス主義は「ユダヤ人知識人が西洋文化の転覆を企てている」という反ユダヤ主義的な信念が起源だという。それゆえ、海外では極右や反ユダヤ主義に結びつく陰謀論とされ、しばしば論争の的になっている。

 2011年、ノルウェーで76人が犠牲になった連続テロ事件。犯人は極右思想の持ち主で、犯行声明文では多文化共生を文化的マルクス主義と断じ、批判していた。

 19年には、イギリスの保守党の元閣僚が演説で文化的マルクス主義を引用したところ、非難が続出。この時、労働党議員は「反ユダヤ的な意味を持つ醜悪で不快な言葉」と指弾し、「国会議員はもっと分別を持つべきだ」として謝罪を求めた。

 神谷サンに分別を求めるのは酷か。
 
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