球団内に入札容認論 巨人“清宮1位指名”が菅野に飛び火
巨人が「清宮1位」の方針を固めたようだ。
早実の清宮幸太郎(3年)がプロ入りを表明したさる22日、鹿取義隆GMは「どの球団も上位、1位が多いでしょうね」とコメント。明言こそ避けたものの、球団内では「競合した場合のくじ引き役は監督に務めてもらう」とのコンセンサスができているという。
「巨人は今秋ドラフトの1位候補として、社会人ナンバーワン左腕の田嶋(大樹=JR東日本)、今夏の甲子園で大会新記録となる6本塁打をマークした超高校級捕手の中村(奨成=広陵)も検討していた。清宮に『特A』の評価をする一方、この2人を含めて10人程度の上位候補をリストアップしていたのは、清宮に大学進学の可能性があったからだけではない。メジャー志向の強い清宮を指名する場合、早期の米球界挑戦を可能にするポスティングの問題が浮上する懸念があったからです」(巨人OB)
周知の通り、巨人は所属選手のポスティング移籍を認めていない。制度が導入された98年以降、延べ10球団(23選手)がポスティングシステムを申請、15選手が米球界へ移籍したが、巨人とソフトバンクだけが一度も同制度を行使していない。