小野は危うい初白星…阪神・金本監督の「勘違い投手論」

公開日: 更新日:

 沖縄キャンプから実戦29イニング連続無失点。開幕ローテを勝ち取った2年目の小野泰己(23)は、危うく今季初勝利を逃すところだった。

 150キロ超の直球を武器に七回までは危なげない投球で2安打無失点。球数が100球を超えた八回に突然制球が乱れ出し、1死一、三塁のピンチでマウンドをマテオに譲った。マテオは神里に適時打を許し、なおも1死二、三塁。桑原、筒香を抑えてこの回を1失点でしのぐと、最後はドリスが3人で締めて阪神はからくも1点差で逃げ切った。

「八回は自分の中では一人一人抑えることをテーマにしていたので、いけるところまでいこうと。投げ切りたかったが、チームが勝ったのでよかったです」

 小野はこう言ったが、3者凡退に抑えた七回でベンチに下がっていれば、もっと気分よく今季の初白星を喜べたはずだ。

 金本監督は巨人との開幕カードの第2戦も藤浪の代え時を誤った。藤浪は三回までに3安打3四球で2失点。その間、ワンバウンド投球や苦手な右打者の内角攻めで抜ける球も目立ったが、四、五回は2安打、3奪三振、無四球で勝利投手の権利を得た。この粘りを評価してベンチは六回も続投させたが、結果は裏目に出た。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    阿部巨人が仕掛ける緊急トレード…有力候補はくすぶる「元本塁打王」「元最優秀中継ぎ投手」ら

    阿部巨人が仕掛ける緊急トレード…有力候補はくすぶる「元本塁打王」「元最優秀中継ぎ投手」ら

  2. 2
    86歳日枝久氏が居座り続けるフジテレビの未来…視聴率は低迷し営業利益は約30%減

    86歳日枝久氏が居座り続けるフジテレビの未来…視聴率は低迷し営業利益は約30%減

  3. 3
    立ち食いそば店の60代“深夜ワンオペ”は命がけ…敬遠されるのも無理はない

    立ち食いそば店の60代“深夜ワンオペ”は命がけ…敬遠されるのも無理はない

  4. 4
    後輩の挑発をスルーした松本人志、粗品のケンカを買って自爆した宮迫博之…露呈した“芸人の格”の違い

    後輩の挑発をスルーした松本人志、粗品のケンカを買って自爆した宮迫博之…露呈した“芸人の格”の違い

  5. 5
    維新ダサすぎ!都知事候補擁立を断念…女帝に陳腐な取引打診も“ガン無視”される

    維新ダサすぎ!都知事候補擁立を断念…女帝に陳腐な取引打診も“ガン無視”される

  1. 6
    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 7
    ロッテ佐々木朗希「省エネ投球」の謎解き…フルパワーのシーズンフル稼働は到底無理

    ロッテ佐々木朗希「省エネ投球」の謎解き…フルパワーのシーズンフル稼働は到底無理

  3. 8
    協会はテレビ各社にケンカを売るように「放映権をよこせ」と迫り過去最高益「5億円超」を叩き出した

    協会はテレビ各社にケンカを売るように「放映権をよこせ」と迫り過去最高益「5億円超」を叩き出した

  4. 9
    「燕は戻ってこない」桐野夏生著

    「燕は戻ってこない」桐野夏生著

  5. 10
    なぜ大谷の評価は「いまひとつ」なのか…現地メディアの根底に「安打じゃ満足できない」米国人気質

    なぜ大谷の評価は「いまひとつ」なのか…現地メディアの根底に「安打じゃ満足できない」米国人気質