ソフトBを9連勝に導く "6番目の男"グラシアルは価値44億円

公開日: 更新日:

 ソフトバンクは26日、西武戦の延長十二回1死満塁から、ジュリスベル・グラシアル内野手(32)が劇的なサヨナラ満塁本塁打を放って9連勝。首位西武とのゲーム差を5に縮めた。6点差を一時逆転される嫌な雰囲気を振り払ったのは、キューバ代表でもある助っ人だった。

 昨年のWBCで菅野から本塁打を放ち、「憧れ」の日本球界へのアピールに成功した。しかし、入団した今年2月の段階で、サファテ、バンデンハーク、デスパイネ、モイネロ、右肘手術からの復帰を目指すスアレスがすでに在籍。助っ人6人中、最後の「バックアップ要員」という扱いだった。それでも年俸は5500万円。キューバの野球事情に詳しい球界関係者がこう言う。

「キューバ政府から正式に派遣された選手は、年俸の20%を政府に支払う。年俸5500万円なら国へ1100万円、本人の取り分は4400万円になる。キューバの野球選手の月収は、会社員より少し優遇されていて2000円ほどとされる。日本とはゼロが2つ違うと考えると、何と44億円もの価値です」

 5月には左手の薬指を骨折したが、そこから這い上がるには十分過ぎるモチベーションがあったというのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    阿部巨人が仕掛ける緊急トレード…有力候補はくすぶる「元本塁打王」「元最優秀中継ぎ投手」ら

    阿部巨人が仕掛ける緊急トレード…有力候補はくすぶる「元本塁打王」「元最優秀中継ぎ投手」ら

  2. 2
    86歳日枝久氏が居座り続けるフジテレビの未来…視聴率は低迷し営業利益は約30%減

    86歳日枝久氏が居座り続けるフジテレビの未来…視聴率は低迷し営業利益は約30%減

  3. 3
    立ち食いそば店の60代“深夜ワンオペ”は命がけ…敬遠されるのも無理はない

    立ち食いそば店の60代“深夜ワンオペ”は命がけ…敬遠されるのも無理はない

  4. 4
    後輩の挑発をスルーした松本人志、粗品のケンカを買って自爆した宮迫博之…露呈した“芸人の格”の違い

    後輩の挑発をスルーした松本人志、粗品のケンカを買って自爆した宮迫博之…露呈した“芸人の格”の違い

  5. 5
    維新ダサすぎ!都知事候補擁立を断念…女帝に陳腐な取引打診も“ガン無視”される

    維新ダサすぎ!都知事候補擁立を断念…女帝に陳腐な取引打診も“ガン無視”される

  1. 6
    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 7
    ロッテ佐々木朗希「省エネ投球」の謎解き…フルパワーのシーズンフル稼働は到底無理

    ロッテ佐々木朗希「省エネ投球」の謎解き…フルパワーのシーズンフル稼働は到底無理

  3. 8
    協会はテレビ各社にケンカを売るように「放映権をよこせ」と迫り過去最高益「5億円超」を叩き出した

    協会はテレビ各社にケンカを売るように「放映権をよこせ」と迫り過去最高益「5億円超」を叩き出した

  4. 9
    「燕は戻ってこない」桐野夏生著

    「燕は戻ってこない」桐野夏生著

  5. 10
    なぜ大谷の評価は「いまひとつ」なのか…現地メディアの根底に「安打じゃ満足できない」米国人気質

    なぜ大谷の評価は「いまひとつ」なのか…現地メディアの根底に「安打じゃ満足できない」米国人気質