新継投策「オープナー」は阪神藤浪にこそいいかもしれない
最初にやるなら彼だろうなと思っていた。
日本ハムの栗山英樹監督が2日の楽天戦で“オープナー”を採用。先発の加藤を1安打無失点のまま3イニングで交代させると、2番手のバーベイトも3回1失点でお役御免とした。計6投手をつぎ込む継投策を「批判覚悟。常識を疑って新しいものが生まれると思っている」と、らしい言葉で振り返った栗山監督は、4日の試合でも先発の斎藤を3失点で二回途中に交代させた。
オープナーは、昨年、メジャーのレイズが初めて取り入れた戦法で、他球団もこれに追随した。本来はリリーフ投手を先発させ、二回から本職のスターターが登板するもの。スポーツメディアが“栗山流”オープナーと注釈をつけているのはそのためだ。データによれば、メジャーでは初回の防御率が最も悪いのだという。ヨーイドンでの失点を防ぐために考えられた戦術で、昨季のレイズは実に60試合近くでオープナーを実行した。ちなみにメジャーでは、リリーフ投手だけで1試合を賄う「ブルペンデー」という概念も登場している。
■権藤流は球数30球