阪神にポイ捨てされた福留と能見は“虎憎し”が将来の試金石

公開日: 更新日:

 合言葉は「打倒阪神」だ。

 18日、14年ぶりに中日に復帰した福留孝介(43)と、オリックスに移籍となった能見篤史(41)がそれぞれ入団会見を行った。

 いずれも功労者でありながら、阪神にポイ捨てされたベテラン2人。当然、思うところはあるはず。その恨みを力に変えてくれたら、中日、オリックスともに万々歳だ。

 今季、中日は阪神に10勝14敗。負け越したとはいえ、10勝中8勝は3点差以内のゲームだった。

 福留はこの日の会見で、「中日はなかなか勝たせてくれなかった。常にいい勝負、1点差ゲームになる。僕がいた頃と同じく、僅差の試合を得意としている」と話した。

 福留はコーチではないものの、指導力には定評がある。その力を古巣で遺憾なく発揮し、阪神との対戦成績を逆転させることができれば、指導者としてハクがつく。

 選手兼投手コーチの能見はなおさらだろう。阪神とはリーグが異なるので交流戦くらいでしか対戦機会がないとはいえ、そこは同じ関西球団。能見が経験、技術を伝えたオリックス投手陣が、来る交流戦で阪神を蹴散らして関西ダービーを制する――能見のコーチとしての手腕がことさら注目されるだろう。

 元虎の幹部候補たちは、“指導者”としても捨てられた恨みを晴らす。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「実際のところ二刀流を勧める立場でもなければ、考えたことも、その発想すらなかった」

    「実際のところ二刀流を勧める立場でもなければ、考えたことも、その発想すらなかった」

  2. 2
    入団直後から“普通でなかった”思考回路…完封を褒めても「何かありましたか?」の表情だった

    入団直後から“普通でなかった”思考回路…完封を褒めても「何かありましたか?」の表情だった

  3. 3
    “懲罰二軍落ち”阪神・佐藤輝明に「藤浪化」の危険すぎる兆候…今が飛躍か凋落かの分水嶺

    “懲罰二軍落ち”阪神・佐藤輝明に「藤浪化」の危険すぎる兆候…今が飛躍か凋落かの分水嶺

  4. 4
    「結婚はまったく予想していませんでした。野球をやっている間はしないと思っていた」

    「結婚はまったく予想していませんでした。野球をやっている間はしないと思っていた」

  5. 5
    「銀河英雄伝説」大ヒットの田中芳樹さんは71歳 執筆47年で120~130冊…どのくらい稼いだの?

    「銀河英雄伝説」大ヒットの田中芳樹さんは71歳 執筆47年で120~130冊…どのくらい稼いだの?

  1. 6
    《あの方のこと?》ラルクhydeの「太っていくロックアーティストになりたくない」発言が物議

    《あの方のこと?》ラルクhydeの「太っていくロックアーティストになりたくない」発言が物議

  2. 7
    GLAYのTERU“ホテル不満ツイート”が物議…ツアー最終日「気持ちが上がらない」にファン失望

    GLAYのTERU“ホテル不満ツイート”が物議…ツアー最終日「気持ちが上がらない」にファン失望

  3. 8
    木村拓哉「Believe」にさらなる逆風 粗品の“あいさつ無視”暴露に続き一般人からの告発投稿

    木村拓哉「Believe」にさらなる逆風 粗品の“あいさつ無視”暴露に続き一般人からの告発投稿

  4. 9
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10
    小池百合子都知事の“元側近”小島敏郎氏が激白! 2020年都知事選直前に告げられた「衝撃の言葉」

    小池百合子都知事の“元側近”小島敏郎氏が激白! 2020年都知事選直前に告げられた「衝撃の言葉」