広島vs西武“コロナ狂騒”痛み分け…西武は初感染者まで出た

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 ファンも同情した「引き分け」だった。

 27日、ようやく試合が開催された広島西武戦。新型コロナのクラスターが発生した広島は前日まで5試合が延期となり、実に19日以来、8日ぶりの試合。菊池涼、鈴木誠ら主力が次々に離脱し、チーム内の陽性判定者は最終的に12人となった。それでも二軍から選手を引き上げるなどし、この日の試合にはベンチ入り26人と、かろうじて形を整えた。

 そんな広島以上に割を食ったのが西武だ。いざ交流戦! と広島に乗り込んだはいいものの、25、26日の試合は敵軍のコロナ禍により延期。気を取り直して3戦目と思ったら、今度は自軍から初の感染者が出てしまった。

 27日の試合当日に正遊撃手の源田が発熱を訴え、PCR検査の結果、陽性と判定。予告先発のニールをはじめ、濃厚接触の疑いがある選手7人、スタッフ1人をベンチから外した。試合直前では所沢から二軍選手を呼ぶ時間もない。やむなくベンチ入り19人で広島戦に臨む羽目となった。

 試合は西武が序盤に4点を奪ってリードしたものの、広島も七回までに4点を返し同点。その後は両軍ともにリリーフ投手が意地を見せ、九回引き分け。

 両軍ともに新型コロナに振り回された広島での一戦だった。

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