巨人がオリ宮城ノーノーを辛うじて回避も…原監督は地団駄
屈辱的記録を免れるのがやっとだった。
■七回にノーノー免れるのがやっと
9日、オリックス先発の宮城大弥(19)にノーヒットに抑えられていた七回2死。大記録の期待が高まる中、4番・岡本和が142キロの内角直球を左翼スタンドに運び、一矢を報いた。それでも、高卒2年目左腕に巨人打線は7回1安打。13三振を奪われる完敗に原監督は「なかなかチャンスらしいチャンスがなかった。ずっと劣勢の状態だった」と白旗である。
沖縄・興南高出身の宮城は、2019年ドラフトでオリックスから「外れ外れ1位」で指名された。一方の巨人はこの年、奥川(星稜→ヤクルト)、宮川(東芝→西武)を抽選で外し、外れ外れ1位で右肘に故障の疑いがあった堀田(青森山田)を単独で指名。さる球界関係者がこう言った。
「宮城の同期では佐々木朗(大船渡→ロッテ)と奥川が目立っていたけど、宮城も『高校ナンバーワン左腕』の呼び声が高かった。外れ1位なら宮城を取れたし、外れ外れ1位でもオリックスとクジ引きだったわけでしょう。堀田がこれから出世する可能性はあるとはいえ、巨人のフロントやスカウトは宮城の実力を見抜けなかった。少なくても原監督はそう思っていますよ」