ロッテ佐々木朗希は「右手中指マメ」で離脱が“ケガの功名”になったワケ

公開日: 更新日:

「右手中指にマメができたことは、本人にとってむしろ良かったんじゃないかな」

 こう言うのはロッテOB。5日のソフトバンク戦を最後に実戦から遠ざかっている佐々木朗希(21)のことだ。

 28日のソフトバンク戦で復帰することが決まったが、

「朗希にはまだ、球数だけでなくイニング数も制限がある。中6日で160キロの速球を投げ続けるだけの体力や筋力が十分ではないのです。今年は150イニングがメドと聞きましたが、あのまま離脱せずに投げていれば、間違いなく超えてしまいますから」(同)。

 佐々木朗希は現時点で32イニングを投げている(3勝0敗、50奪三振、防御率0.84)。仮に28日から中6日のローテで投げ続けるとすると、残りは19試合。1試合につき6イニングずつ投げると114イニングになり、計146イニング。が、6イニング以上投げる試合もあるだろうし、チームがポストシーズンに進めば確実に150イニングを超えてしまう。

「当初21日だった復帰予定を1週間先送りしたのは、マメを万全にするためだけじゃない。首脳陣は朗希の登板回数を調整しているのだと思う。7月19、20日の球宴も投げるでしょうし、その前後で休みをつくるかもしれませんね」とは前出のOB。

 佐々木朗希が投げれば高い確率で勝利が期待できるが、首脳陣は目先の1勝以上に故障を防ぐことを優先しているようなのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    阪神球団内外でジワジワ広がる“岡田包囲網”…掛布雅之氏、福本豊氏も「異議あり!」

    阪神球団内外でジワジワ広がる“岡田包囲網”…掛布雅之氏、福本豊氏も「異議あり!」

  2. 2
    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  3. 3
    プロ初2ケタ勝利の西武・今井達也が語る“5.9にキレた”理由 降板後にベンチでブチ切れ

    プロ初2ケタ勝利の西武・今井達也が語る“5.9にキレた”理由 降板後にベンチでブチ切れ

  4. 4
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5
    用意する資金は青天井! 名門ヤンキースが朗希獲得でドジャースへの“リベンジ”画策

    用意する資金は青天井! 名門ヤンキースが朗希獲得でドジャースへの“リベンジ”画策

  1. 6
    協会の強硬姿勢が招いた「15大会消滅」の危機…杜撰なツアー改革構想が女子プロの職場を奪う

    協会の強硬姿勢が招いた「15大会消滅」の危機…杜撰なツアー改革構想が女子プロの職場を奪う

  2. 7
    万博スタッフに「時給2000円」大盤振る舞いの裏で…“格差拡大”に涙を飲む大阪府非常勤職員

    万博スタッフに「時給2000円」大盤振る舞いの裏で…“格差拡大”に涙を飲む大阪府非常勤職員

  3. 8
    西武・今井達也“堪忍袋の緒”はブチ切れ寸前? 好投まったく報われずメジャー志向は増す一方

    西武・今井達也“堪忍袋の緒”はブチ切れ寸前? 好投まったく報われずメジャー志向は増す一方

  4. 9
    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 10
    藤川球児氏が岡田監督に「モノ申した」不穏…阪神球団内でも指揮官への“逆風”強まる

    藤川球児氏が岡田監督に「モノ申した」不穏…阪神球団内でも指揮官への“逆風”強まる