巨人エース戸郷が今季2度目の二軍落ち…メカニックに加え自信も喪失、深刻度は田中将大よりはるかに上

公開日: 更新日:

「オーバーアームの投手は、体の開きが早くなると、打者から球の出どころがより見やすくなるので心配していましたが……」

 巨人の元バッテリーコーチで評論家の秦真司氏がこう指摘するのは、23日に今季2度目の登録抹消となった巨人のエース戸郷翔征(25)のことである。

 22日の西武戦で5回を投げて6安打3失点で6敗目(2勝)。今季最多となる4四死球を与えた試合後、杉内投手チーフコーチは二軍再調整を明言していた。

 2年連続で開幕投手を務めた7年目の今季は、4月にプロ入り後初めて不調による二軍落ちを経験。一軍復帰を果たしてから5月25日のヤクルト戦で今季初勝利を挙げるまで7試合もかかるなど、終始苦しい投球が続いていた。

 今回は「2度目」だけに、事態はさらに深刻だ。勝てない要因について戸郷は「おおまかに言えばメンタル。攻め切れない、怖がりながら投げてるようじゃ一軍で勝ちはつかない。こんなに悩みながら投げたことはなかった。もっと大胆に攻めるところも必要かなと」と悲壮感たっぷり。一方で杉内コーチは「変化球の精度」と指摘した。心技体の3つのうち「心技」に問題があるとすれば根は深そうだが、冒頭の秦氏がこう言う。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の三振激減がドジャース打者陣の意識も変える…史上初ワールドシリーズ連覇の好材料に

  2. 2

    国民民主党から問題議員が続出する根源…かつての維新をしのぐ“不祥事のデパート”に

  3. 3

    党勢拡大の参政党「スタッフ募集」に高い壁…供給源のはずの自民落選議員秘書も「やりたくない」と避けるワケ

  4. 4

    「ロケ中、お尻ナデナデは当たり前」…「アメトーーク!」の過去回で明かされたセクハラの現場

  5. 5

    注目の投手3人…健大高崎158km石垣、山梨学院194cm菰田陽生、沖縄尚学・末吉良丞の“ガチ評価”は?

  1. 6

    夏の甲子園V候補はなぜ早々と散ったのか...1年通じた過密日程 識者は「春季大会廃止」に言及

  2. 7

    コカ・コーラ自販機事業に立ちはだかる前途多難…巨額減損処理で赤字転落

  3. 8

    巨人・坂本勇人に迫る「引退」の足音…“外様”の田中将大は起死回生、来季へ延命か

  4. 9

    高市早苗氏の“戦意”を打ち砕く…多くの国民からの「石破辞めるな」と自民党内にそびえる「3つの壁」

  5. 10

    「U18代表に選ぶべきか、否か」…甲子園大会の裏で最後までモメた“あの投手”の処遇