「弔い花 長い腕III」川崎草志著
■ヒットシリーズの書き下ろし完結編
愛媛県早瀬に帰郷して在宅でゲーム制作の仕事をするデザイナーの汐路にドイツから仕事の依頼が舞い込む。汐路は裏で、元上司の石丸が早瀬から彼女を引き離そうと画策していることを知る。そんな中、汐路は3年ぶりに会った祥一郎から、彼の同級生で早瀬を牛耳ってきた旧家の娘・紫苑が殺されたと聞く。呪いの罠を疑う紫苑の祖父に頼まれ、汐路は調査を始める。そんな中、町の暗部と呪いの因果を暴露する本が出版され、早瀬を非難する声が高まり、正義を気取った人々の悪意が暴走を始める。
嘉永元年に村人たちに殺された家族の生き残りの怨念に立ち向かう女性を主人公にした大ヒットシリーズ書き下ろし完結編。
(KADOKAWA 600円)