「鬼船の城塞」鳴神響一著

公開日: 更新日:

 寛保元(1741)年、将軍吉宗から火薬に用いる焔硝の増産を下命された鉄砲玉薬奉行の信之介は、伊豆の島々の探査に出る。だが、航海中、巨大な海賊船に襲われ、部下や水夫を皆殺しにされる。

 信之介は剣の腕を見込まれ、海賊の頭領の息子・兵庫によって、彼らが暮らす館島に客分として連れて行かれる。

 阿蘭党と名乗る海賊の根城・館島には、兵庫の父・備前守を筆頭に3000近い人々が暮らしていた。信之介は、ただ一人生き残ったことに忸怩たる思いを抱きながらも、兵庫らと次第に心を通わす。そんなある日、館島の沖合にこれまで見たこともない巨大船が現れる。異国の軍船だった。

 旗本と海賊との交流を描いた時代長編。

(角川春樹事務所 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    WBCネトフリ独占批判に「一部の日本人」は歓喜のワケ 地方の苦しみに鈍感な大都市生活者

  2. 2

    嵐「最後の楽曲」好調の裏で起きた異変…ボイトレを続けた櫻井翔は歌声をキープ

  3. 3

    和久田麻由子は“女子御三家”の女子学院から東大へ 元NHKの先輩・膳場貴子と重なるキャリア

  4. 4

    伊原春樹監督との“壮絶確執”の前日譚 監督就任を知って絶望、引退が頭を過ぎった

  5. 5

    永田町で飛び交う高市首相の「健康不安」説…風邪の疑いで外交キャンセル、総理総裁の器にも疑問符

  1. 6

    WBCイタリア代表が「有名選手ゼロ」でも強いワケ 米国撃破で予選R1位突破、準決勝で侍Jと対戦も

  2. 7

    映画「国宝」のヒットから間髪入れず…体重13キロ減で挑んだ「ばけばけ」吉沢亮の役者魂

  3. 8

    文春にW不倫をスッパ抜かれた松本洋平文科相はなぜ更迭されないのか

  4. 9

    SEXスキャンダルで追い詰められると戦争で目くらまし…それは歴代米大統領の常套手段だ

  5. 10

    参政党はオンラインセミナーでもハチャメチャ…参加者の強烈質問に神谷代表が一問一答、反自民もアピール