「あしながおじさん」ウェブスター著 土屋京子訳
少女たちに愛されてきた名作児童文学の新訳。
赤ん坊のときにジョン・グリア孤児院の玄関に捨てられていた天涯孤独のジェルーシャは、孤児院を出ていかなければいけない日が迫っていた。そんなある日、院長に呼ばれた彼女は、匿名の篤志家の寄付で大学に行けるようになったと伝えられる。
彼女の作文を気に入ったという篤志家の条件は、月に一度、彼宛てに手紙を欠かさず書くことだった。
大学の寄宿舎に入ったジェルーシャは、辛気くさい名前をジュディと改名。一度、後ろ姿を垣間見たことがある篤志家を「あしながおじさん」と呼び、大学生活から、想像上の家族のことなど手紙に書いて送る。(光文社 780円+税)