「山の不可思議事件簿」上村信太郎著

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 月山のスキー場にある姥沢小屋の旧館は、木造2階建てで200平方メートルの山小屋だった。年間6000人が利用しているが、冬は積雪が十数メートルにもなるため、11月から3月半ばまでは無人になっている。1991年2月、民宿経営者らが見回りに行ったら、旧館は影も形もない。翌日、小屋を経営している月山観光開発の社員らが調査したら、南東に50メートル以上離れた雪の中に埋まっていた。雪崩や竜巻で移動した可能性が考えられたが、小屋が破壊されずにそのままの姿で立っているのが不思議である。

 実際に起きた怪現象のほか、山の伝説や雪男など山に関わるナゾを集めた一冊。(山と溪谷社 900円+税)



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