「サイコパス」中野信子著

公開日: 更新日:

 脳学者が最新の知見からサイコパスの脳の謎を解き明かすサイエンス本。

 サイコパスとは、連続殺人犯などの反社会的な人格を意味する心理学用語。彼らは、罪を犯しても反省の色を見せず、そればかりか自己の正当性を主張する手記などを公表する。その外見は魅力的で社交的、会話も抜群に面白いが、関わった人間はだまされ、不幸のどん底に陥れられる。サイコパスは、100人に1人くらいの割合で存在しており、そのすべてが冷酷な犯罪者というわけではなく、大企業のトップなど大胆な決断を迫られる職業の人に多いという研究結果もある。また近年の研究で、脳内器質のうち、他者に対する共感性や「痛み」を認識する部分の働きが、一般の人とは大きく違うことが明らかになっているという。(文藝春秋 780円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状