<下>今日1日、クスリをやらずに暮らすこと以外は望まない
覚醒剤で失った「信用」と「家族」。それでも息子とは連絡を取り、今も会っているという。「息子はブログとかツイッターは全部チェックしてるから」とうれしそうに話すマーシー。ある日、その「つぶやき」について息子からお灸を据えられたそうで……。
家族で会ったのは息子くらい。一緒にメシを食って「今までパパは“家族が離れたから”とか何かのせいにして薬に逃げてた。でもダルクで勉強して、原因は己自身だということにやっと気付けたんだ」と言ったら「ダルクってすごいね。僕が思ってることを全部言ってくれた」と。最初に捕まったころは多感な時期だったから「学校に行きたくない」と言ってたけど、周りの友達が「田代、そんなこと気にすんなよ。お父さんはお父さんじゃねえかよ」と言ってくれたと聞いて涙が止まらなかった。オレは息子に「学校は勉強しに行くところじゃねえぞ、友達をつくりに行く場所だからな。いい友達をいっぱいつくれ」と言っていたから、間違った育て方をしてなかったんだと。
息子は成人して30越えてるけど、父親として恥ずかしくないように生きていきたいとすごく思ったね。