池上彰が安倍首相を批判「お祖父さんの思いを実現しようと」

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 週末(23、24日)の2日間、東京ミッドタウンで行われた「WOMAN EXPO TOKYO 2015」。日本経済新聞社と日経BP社主催による働く女性向けイベントで、キャリア、美容、グルメ、マネー術などオンナ心をくすぐる最新情報がてんこ盛り。会場内は意識高い系の女性たちであふれんばかりだったが、その中でもひと際、多くの聴衆を集めていたのが、NHK出身の2人――池上彰(64)と草野満代(48)によるトークセッションだ。

 日曜10時の開催にもかかわらず、用意された500席はあっという間に満席となり、立ち見まで出る人気ぶり。「池上彰さんが伝授! 働く女性のための“教養力”の磨き方」というお題が掲げられる中、この日の主役はノーネクタイ姿で登場。初っぱなからウイットに富んだ挨拶で笑いを取ったのであった。

「日曜の朝から大勢の方々にお集まりいただき……。もっと他に楽しいことがあってもいいはずなのに、皆さん、これでえ~んかい?」

 およそ50分に及んだトークは、進行役の草野から「池上さん、ブラック入ってますね」とちゃかされるぐらい“舌好調”。憲法無視の新安保法制を引き合いに出し、「2世、3世議員は父や祖父が成し得なかったことをやりたがる。父親と同じ名字だから国会議員になれたわけで、不安だから自分に対する評価が欲しい。安倍さんは第1次内閣で総理大臣になれなかったお父さん(安倍晋太郎)を乗り越え、第2次では安保条約を変えるも、憲法改正を前に辞めざるを得なかったお祖父さん(岸信介)の思いを実現してやろうと思っているわけですね」と安倍政権を批判。

 ほかにも「安倍内閣を象徴とするのは『ダブルスピーク』です」と“二枚舌”の常態化にも疑問を呈し、「教養力の強化はごまかされない、だまされない力を身に付けること」と力説。会場の聴衆たちは、そんな池上センセイの一言一句を聞き逃すまいとメモを取っていた。

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