映画「断食芸人」足立正生監督が語る日本赤軍との日々

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 世間的なイメージは“日本赤軍のスポークスマン”か。1960年代、故若松孝二監督とともに脚本家として性と革命をテーマにした前衛的なピンク映画を量産。71年、レバノン渡航をきっかけに日本赤軍と合流し、97年、現地で逮捕され、日本に強制送還されたのがベテラン映画監督の足立正生監督だ(76歳)。今どうしているのか。

■12回目の渡航申請も“却下”

「9年ぶりに撮った映画『断食芸人』がもうじき公開されるから、その宣伝で駆けずり回ってる一方、オランダのロッテルダム映画祭がボクの作品6本を上映してくれるって話でね。現地に招待もされてるんだけど、今回で12回目の渡航申請も却下された。77年に日本赤軍が起こしたダッカ・ハイジャック事件の時の官房長官が安倍晋太郎だったんだ。この事件が遠因で安倍の次期総理の目がつぶれたってウワサもあり、息子の安倍晋三首相にとってオレは恨み骨髄の相手ってわけで、渡航許可なんてもってのほかなんだろうな、ハハハ」

 北九州市出身の足立監督は1959年に上京し、日大芸術学部に入学。在学中に手がけた「椀」が学生映画大賞を受賞。「鎖陰」も話題になった。

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