二田一比古
著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

前代未聞の番宣行脚も…木村拓哉と岡田准一の決定的な差

公開日: 更新日:

 GWに公開された木村拓哉主演の「無限の住人」が早くもコケそうな気配が漂っている。現段階での興行ランクは「クレヨンしんちゃん」にも負けて6位と予想外の数字。あらゆるメディアに木村自身が登場した前代未聞の宣伝活動。紹介したメディアも木村を褒めまくって盛り上げた。ヒットさせたい思いが伝わってきたが、その背景には「オンリーワンではなくナンバーワンを目指す」意図が垣間見られた。

 かつて、長嶋茂雄氏が巨人の監督に就任した際、外国人選手やトレードで他球団の主力選手を集めた状況と似ている。「長嶋監督を優勝させなければならない」という球団の思いは、木村の事務所と通じるものを感じる。公開後の映画は口コミが動員力を左右する。時代劇で新たな一面もあったが、やはり「キムタクのための映画」の印象は拭えない。観賞後のお客の反応も「血しぶきと死体の山が凄かった」という声が多く、「面白かった」と推奨する声は少ない。これでは今後の観客動員も不安のほうが大きい。

 不可思議だったのは、映画公開から1週間も経たないうちに来年公開の映画「検察側の罪人」で“嵐”の二宮和也との共演を発表したこと。SMAP時代ではありえなかった二宮との共演。話題性は十分だが、二宮人気に頼るかのようにも見えてくる。あまりに早すぎる発表。まるで公開中の映画を諦めて次の話題に転換したとの見方もされている。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    真美子夫人も共同オーナーに? 大谷「25億円別荘購入」の次は女子プロバスケチーム買収か

    真美子夫人も共同オーナーに? 大谷「25億円別荘購入」の次は女子プロバスケチーム買収か

  3. 3
    無垢で可愛かったのに…元有名子役・若山耀人逮捕の衝撃! NHK大河「軍師官兵衛」にも出演

    無垢で可愛かったのに…元有名子役・若山耀人逮捕の衝撃! NHK大河「軍師官兵衛」にも出演

  4. 4
    岸田首相含め政務三役31人、渡航費用12.6億円!円安放置し“血税ごっつぁん”外遊三昧のア然【リスト付き】

    岸田首相含め政務三役31人、渡航費用12.6億円!円安放置し“血税ごっつぁん”外遊三昧のア然【リスト付き】

  5. 5
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  1. 6
    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

  2. 7
    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

  3. 8
    仲野太賀に注目!NHK朝ドラ「虎に翼」で寅子と結婚…そして、もうすぐ“優三ロス”が起こる

    仲野太賀に注目!NHK朝ドラ「虎に翼」で寅子と結婚…そして、もうすぐ“優三ロス”が起こる

  4. 9
    若林志穂さん「Nさん、早く捕まってください」と悲痛な叫び…直前に配信された対談動画に反応

    若林志穂さん「Nさん、早く捕まってください」と悲痛な叫び…直前に配信された対談動画に反応

  5. 10
    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前