井上トシユキ
著者のコラム一覧
井上トシユキITジャーナリスト

1964年、京都市生まれ。同志社大学文学部卒業後、会社員を経て、98年からジャーナリスト、ライター。IT、ネット、投資、科学技術、芸能など幅広い分野で各種メディアへの寄稿、出演多数。

「乳首みせろ」便乗愉快犯まで登場した石田ゆり子のケース

公開日: 更新日:

 思い立って服飾店に入った石田ゆり子。ゆっくりと、自分と対話しながら品定めしたいのに、店員からあれこれ話しかけられると疲れてしまう――。5月7日、そんな素直な気持ちをSNSに投稿したところ、思わぬ炎上騒ぎに巻き込まれてしまった。なにしろ、賛否を合わせ、付いたコメントの数が1000件以上。一説では総計5000件を超えたというから凄まじい荒れっぷりだ。

 石田の投稿に対しポツポツとコメントが付きだした頃、「店員の気持ちになれ」と書き込みがなされ、これが合図となったかのように批判が一斉に押し寄せた。ただ、その中身はといえば文字どおりの玉石混交で、単に有名人を吊るし上げて憂さ晴らしをしたいだけ、炎上してるから便乗して暴れたいだけというものが擁護よりも目についた。

「接客の仕事を全否定されているようで悲しい」といったものに代表される、現実のショップ店員や販売員から落胆の声が寄せられるのは、まだ理解できる。「仕事でやってるんだから、わざわざ書かなくても」と諭すようなのも、まあ、わからなくはない。

 しかし、「ぶりっこというか、いい女気取り」「偉そうに自分語り、意見表明するなよ」「嫌ならネットで買っとけ」などと、人格を否定したり、単なる悪口雑言を書き込むのは、不快の連鎖を生むだけでいただけない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    阪神球団内外でジワジワ広がる“岡田包囲網”…掛布雅之氏、福本豊氏も「異議あり!」

    阪神球団内外でジワジワ広がる“岡田包囲網”…掛布雅之氏、福本豊氏も「異議あり!」

  2. 2
    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  3. 3
    プロ初2ケタ勝利の西武・今井達也が語る“5.9にキレた”理由 降板後にベンチでブチ切れ

    プロ初2ケタ勝利の西武・今井達也が語る“5.9にキレた”理由 降板後にベンチでブチ切れ

  4. 4
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5
    用意する資金は青天井! 名門ヤンキースが朗希獲得でドジャースへの“リベンジ”画策

    用意する資金は青天井! 名門ヤンキースが朗希獲得でドジャースへの“リベンジ”画策

  1. 6
    協会の強硬姿勢が招いた「15大会消滅」の危機…杜撰なツアー改革構想が女子プロの職場を奪う

    協会の強硬姿勢が招いた「15大会消滅」の危機…杜撰なツアー改革構想が女子プロの職場を奪う

  2. 7
    万博スタッフに「時給2000円」大盤振る舞いの裏で…“格差拡大”に涙を飲む大阪府非常勤職員

    万博スタッフに「時給2000円」大盤振る舞いの裏で…“格差拡大”に涙を飲む大阪府非常勤職員

  3. 8
    西武・今井達也“堪忍袋の緒”はブチ切れ寸前? 好投まったく報われずメジャー志向は増す一方

    西武・今井達也“堪忍袋の緒”はブチ切れ寸前? 好投まったく報われずメジャー志向は増す一方

  4. 9
    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 10
    藤川球児氏が岡田監督に「モノ申した」不穏…阪神球団内でも指揮官への“逆風”強まる

    藤川球児氏が岡田監督に「モノ申した」不穏…阪神球団内でも指揮官への“逆風”強まる