二田一比古
著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

演技力で評価も…永野芽郁も苛まれる朝ドラ“ロス”との戦い

公開日: 更新日:

 人気を博した朝ドラ「半分、青い。」が終わった。スタート時、主演の永野芽郁(19)が前回の「わろてんか」の葵わかな(20)と同じ「スターダスト」所属だったことから「コネ起用」などと揶揄されたが、卓越した演技力で払拭した。

「半年間の長丁場。過去の実績も含め確かな演技力が求められる」(NHK関係者)という朝ドラ。役者の人気でキャスティングする傾向の強い民放ドラマとは一味違う。巧みな共演者のキャスティングも朝ドラ人気を支える要因のひとつ。今回も佐藤健は爽やかなイケメン俳優として再認識され、写真展まで盛況。さらなる人気アップは確実。原田知世豊川悦司、小西真奈美の中堅役者は新たな一面を見せる役柄で視聴者を驚かせた。さらに、毎回、朝ドラで注目度が増すのが若手俳優。今回もゲイ役を演じた志尊淳が女性の心を掴み、今秋以降の露出が増えている。

「今や朝ドラは役者が次のステップに進む“神ドラマ”」といわれているほどだが、“バーター”の有効利用も朝ドラならでは。“バーター”とは「抱き合わせ」を意味する業界用語だが、大半の視聴者は「主役を張る役者のドラマに同じ事務所の新人や実績のない役者を入れる」という認識のほうが強い。例えば、米倉涼子の「ドクターX」シリーズでは、事務所の後輩女優が毎回必ず出演していた。今回、女医から弁護士役になる「リーガルV」でも後輩が出演する。新人を売り出すポピュラーなやり方であるが、「ゴリ押しで出演」と揶揄されることもある。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大阪万博批判は出尽くした感があるが…即刻中止すべき決定版が出た

    大阪万博批判は出尽くした感があるが…即刻中止すべき決定版が出た

  2. 2
    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

  3. 3
    木村拓哉「Believe」にさらなる逆風 粗品の“あいさつ無視”暴露に続き一般人からの告発投稿

    木村拓哉「Believe」にさらなる逆風 粗品の“あいさつ無視”暴露に続き一般人からの告発投稿

  4. 4
    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

  5. 5
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  2. 7
    浜辺美波は順風満帆、趣里は「ブギウギ」のインパクトが…NHK朝ドラヒロイン“その後の明暗”

    浜辺美波は順風満帆、趣里は「ブギウギ」のインパクトが…NHK朝ドラヒロイン“その後の明暗”

  3. 8
    仲野太賀に注目!NHK朝ドラ「虎に翼」で寅子と結婚…そして、もうすぐ“優三ロス”が起こる

    仲野太賀に注目!NHK朝ドラ「虎に翼」で寅子と結婚…そして、もうすぐ“優三ロス”が起こる

  4. 9
    マイナンバー「1兆円利権」山分け 制度設計7社と天下り官僚

    マイナンバー「1兆円利権」山分け 制度設計7社と天下り官僚会員限定記事

  5. 10
    山下智久「ブルーモーメント」急失速は出口夏希の中国語が原因? 興奮すると飛び出す“ナゾ設定”

    山下智久「ブルーモーメント」急失速は出口夏希の中国語が原因? 興奮すると飛び出す“ナゾ設定”