お前以外とは…互いに人生をかけた「カミナリ」のコンビ愛
たくみが中学時代の昼休み、口に水を含んだ周りのみんなをひたすら笑わせ、その水を噴き出させるという遊びをやっていた。その時まで彼は、自分が一番面白いと思っていた。だが、まなぶの笑わせ方があまりに面白くて、「次、たくみ、やって」と言われるのが本当にツラかったという。
「それまでの人生で初めて『ハードル』というものを感じました」(徳間書店「週刊アサヒ芸能」2018年4月19日号)
たくみは、そう笑って回想する。当時、一緒にお笑いをやろうと誘ったが、まなぶに断られた。それぞれ別の高校に進んでも、たくみはまなぶの面白さが忘れられず、彼を再び誘い、高2でコンビを結成した。
カミナリは他のドッキリ企画でもコンビ愛を感じさせている。たとえば、たくみが漫才の締めをいつまでも言わない「もうええわを言わない相方たち」(テレビ朝日「くりぃむナンチャラ」18年7月13日)。締めを言ってくれないから、3分間の予定の漫才を20分続けることになる。無理やり締めて舞台を降りると、まなぶは相方に怒りをぶつけるのではなく、「疲れてた最近? どうした?」と忙しさで精神的におかしくなってしまったのではないかと、心配したのだ。