星野陽平
著者のコラム一覧
星野陽平ジャーナリスト

1976年、東京都生まれ。早稲田大学卒。編著に「実録! 株式市場のカラクリ」(イースト・プレス)、著書に「芸能人はなぜ干されるのか? 芸能界独占禁止法違反」「芸能人に投資は必要か? アイドル奴隷契約の実態」(ともに鹿砦社)がある。2017年には公取委で「独占禁止法をめぐる芸能界の諸問題」の講演を行った。

独立後に芸名戦争…加勢大周は長いトラブルでイメージ悪化

公開日: 更新日:

 加勢の芸名使用を巡る裁判は、1審判決で竹内が加勢大周の名前を商標登録していたことから芸名の使用禁止が言い渡されたが、控訴審では一転、芸名使用の許可が出て加勢が逆転勝訴。

 判決に反発した竹内は、大勢の報道関係者を集め、黒いタンクトップを着た新人タレント「新加勢大周」のお披露目会見を行った。

 元祖加勢大周に勝るとも劣らない二枚目の新加勢大周は、高校時代には水泳でインターハイにも出場したという22歳。スポーツジムでスカウトしてきたという。

 この報道にうろたえた元祖加勢大周は、「第2の加勢クンがボクより売れたらまずいよなァ。名前の1字を変えてほしい」とコメントしたが、竹内は再び記者会見を開き、「川本伸博クンに『加勢大周』の名前をプレゼントする!」と宣言。新加勢は登場してから20日後に芸名を「坂本一生」に変更し、芸名戦争は一応の決着を見た……。

 こうしたトラブルが何年にもわたって続いた結果、加勢のイメージは悪化し、ピーク時に11本あったCM契約も、すべてなくなってしまった。揚げ句、2008年には覚醒剤取締法違反、大麻取締法違反の現行犯で逮捕され、芸能界を引退。

 一方、竹内が「新加勢大周」として売り出そうとした坂本一生も「一度もギャラとしておカネをもらったことはなかった」と告発し、95年に竹内とたもとを分かち、他の事務所に移籍してしまった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    阿部巨人が仕掛ける緊急トレード…有力候補はくすぶる「元本塁打王」「元最優秀中継ぎ投手」ら

    阿部巨人が仕掛ける緊急トレード…有力候補はくすぶる「元本塁打王」「元最優秀中継ぎ投手」ら

  2. 2
    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  3. 3
    悠仁さまは一般入試を一度も受けず難関名門高に入学…皇室でも“例外”は許されないのか?

    悠仁さまは一般入試を一度も受けず難関名門高に入学…皇室でも“例外”は許されないのか?

  4. 4
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 5
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6
    「アンチヒーロー」近藤華にブレークの予感…長谷川博己と互角の「泣きの演技」は両親譲りの“才能”か

    「アンチヒーロー」近藤華にブレークの予感…長谷川博己と互角の「泣きの演技」は両親譲りの“才能”か

  2. 7
    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?

    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?

  3. 8
    女子バレー元日本代表・栗原恵“BIGカップル”昼下がりの目撃談…長身女性“独特の悩み”とは

    女子バレー元日本代表・栗原恵“BIGカップル”昼下がりの目撃談…長身女性“独特の悩み”とは

  4. 9
    マイナ保険証はトラブル続きなのに…河野デジタル相は紙廃止「問題なし」一点張りの厚顔不遜

    マイナ保険証はトラブル続きなのに…河野デジタル相は紙廃止「問題なし」一点張りの厚顔不遜

  5. 10
    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず