エンタメ界は瀕死でも寄席は営業中 今こそ逆張りの発想で
いやぁ参りました! 2週間先が良くなってるのかさらに悪くなってるのか全く予想できない状況。農林水産省が給食で使うはずの牛乳が余っちゃうから皆で飲んで酪農家を助けて、さまざまな式で使うはずのお花が余るから皆で買って生花農家を助けてとか喚起してますね。飲食店は青息吐息、そこへ卸してる問屋も瀕死の状態。真っ先にやり玉に挙げられたエンターテインメント業界は仮死状態です。
さて我々落語業界もいつになったらこの状態から抜けられるのかわからず暗中模索です。4月の仕事のキャンセルも出始め、そうなると6、7月の仕事もなかなか決まりませんからね。私にとっては2011年の震災以来の試練です。リーマン・ショックは企業絡みの仕事には影響があったようですが、当時若手で太い仕事と無縁だった私はあまり影響受けませんでした。古い芸人によると昭和から平成にかわるときも大変だったそうですね。
しかし、そんな中でもしぶとく営業を続けているのが寄席、演芸場です。国立演芸場はお上の意向で休止しましたが、その他の寄席は営業を続けております。どんなときでも休まないのが寄席の良いところ。大雪、台風でもほとんどやります。昨年の大雪で各企業が帰宅を早めたあの日も浅草演芸ホールはやってました。私は19時30分に出番があり、当然行きましたが高座に上がったら帰宅せずにあえて寄席に来たお客さまが結構いらっしゃいました。落語ファンってどこか世間の流れに逆らいたがるという日刊ゲンダイ読者と相通じるものがありますね。