緊急事態宣言後のテレビの勘違い 街の人手取材で市民監視

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 各局の報道・情報番組は軒並み驚異的な視聴率を記録しているが、「これでいいのか」と首をかしげる人も多いはずだ。緊急事態宣言が各地で出てからが特にひどい。

 街の繁華街に取材クルーを出して撮影し、「人出が多いですね」「7割とか8割までは減っていませんね」などとリポートしている。15日付の日経新聞で哲学者の東浩紀氏が「いざ危機が来たら、人々は移動や集会の自由の制限をむしろ進んで望むようになった。その事実を目の当たりにして驚いている」と語っている。メディアがやっているのは「制限をむしろ進んで望む」市民を監視している行為、もっと口悪くいえば、お上の指示に従うように強要しているようにも感じられる。

 自粛は当たり前で個人の責任でやるべき、傍若無人は許されない。しかし、それに便乗して市民の行動をお上に逐一“報告”するのはスジが違うのではないか。何か勘違いしていないか。

 こんな週刊誌報道もあった。朝日新聞がこんな記事を掲載したとか。

「政府批判しつつ政府に依存し、問題の解決を政府に委ね、できなければ政府の責任を問う」

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