著者のコラム一覧
児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブックなどの企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。Webマガジン「オトナの毎日」でイラストエッセー【毎日がエンタメ】を連載中。

韓国大統領の末路「KCIA南山の部長たち」が描く朴正熙暗殺

公開日: 更新日:

 今でこそ韓流やK―POPで身近に感じられる韓国だが、40年ほど前はまだ軍事政権だった。1961年に軍部が起こしたクーデターにより朴正熙政権が樹立。大統領を支えたのは韓国初の情報機関「中央情報部(KCIA)」だった。

 中央情報部はソウル中心部の南山にあり、絶大な権力を持つ歴代の部長たちは“南山の部長”と呼ばれていた。南山といえば、今は観光名所となった「Nソウルタワー」があり、日本人も訪れる場所だが、当時はその地名が“恐怖の対象”でもあった。朴正熙大統領は部下である“南山の部長”の金載圭にピストルで撃たれて殺害された。

 暗殺に至るまでの要因は幾つかあるが、その一つが民衆による反政府デモだった。朴正熙大統領はデモを封じ込めるため、市民への発砲もやむを得ないと考えていた。警護室長も「デモ隊を殺しても問題ない」と大統領に進言している。金載圭が暗殺を実行したことで、多くの命が犠牲にならずに済んだともいえる。

 韓国には「屁がたくさん出ると大便を漏らしやすい」ということわざがある。「二度あることは三度ある」「前兆があると現実になりやすい」という意味だが、韓国大統領に起こった悲劇は二度、三度どころではない。文在寅大統領も今は支持率が急降下。大便が漏れ出ないといいのだが。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「高校生を指名するのが怖くなった」…プロ球団ベテランスカウトが漏らす苦悩と本音

  2. 2

    自民・高市一派は衆院選28敗に終わる…全国サナエ行脚も虚しく「石破おろし」ご破算の目

  3. 3

    《中日》1位指名した金丸夢斗をパ全球団が“完全スルー”した裏に「カラダの問題」

  4. 4

    育成契約は嫌だった?ドラフトで名のある高校球児が軒並み指名漏れのカラクリ

  5. 5

    小泉進次郎氏サッサと選対委員長辞任…「すべて私が責任取る」で“泥舟からの逃亡”が真意

  1. 6

    岩井姉妹ワンツーフィニッシュでも「客離れ」に拍車…今季33試合のうち20試合がギャラリー減

  2. 7

    デーブ大久保さん(2)長嶋監督に「大洗を買いなさい」と勧められ「ゴルフ場も買えるんですね」と返したら…会員限定記事

  3. 8

    油を取ってスルスルやせる「MCTオイルダイエット」…実践した医師は2カ月で6キロ減

  4. 9

    阿部詩は大号泣、斉藤立も憔悴…ニッポン柔道大苦戦を招いた「全柔連の罪」

  5. 10

    RADWINPS野田洋次郎に“泥酔飲み会”報道 ファンも失望させた表現者としての「ダサさ」