池内ひろ美
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池内ひろ美家族問題評論家

1961年、岡山県生まれ。自身の離婚をきっかけに、人生をリストラクチャー(再構築)するため前向きに選択する離婚を「リストラ離婚 妻が・夫を・捨てたわけ (講談社文庫)」と名づけて上梓。以降著書は31作に及ぶ、夫婦・家族問題評論家の草分け的存在。現在、ガールパワー代表理事、家族メンター協会代表理事、内閣府後援女性活躍推進委員会理事をつとめる。

前田敦子は“カマキリ型女子”?夫に頼らず生きる現代の象徴

公開日: 更新日:

■現代を象徴する存在

 昨今の風潮として、娘が離婚し、孫を連れて戻ることを喜ばしいと思うご両親も少なくありません。少子化の今、跡継ぎである孫と一緒に帰ってきてくれるのは大歓迎。血のつながりのない婿もおらず「家族水入らずで過ごせる」と積極的に娘に離婚を勧める親御さんもいるくらいなのです。

 カマキリの雌は、卵を産むと雄を必要としなくなり、雄を食べてしまうことに由来し、子供が生まれて夫を必要としなくなる女性は「カマキリ女」と呼ばれます。前田さんをそう揶揄する人もいるようですが、晩婚化が進む中、20代で子供を産み、夫を切り離して実家に戻り、仕事復帰する女性のたくましさをポジティブにとらえる言葉に変わりつつあるように感じます。浜崎あゆみさんのように出産だけ望み、結婚をせず仕事に生きるキャリア女性もいますが、前田さんは、女性らしさを失わず、仕事をするなかで新たな恋、幸せな子連れ再婚をなさる可能性が高いタイプだと私は思います。働く女性の人生設計のステップとして、シングルマザーもアリと考える現代の象徴かもしれません。

(おわり)

【連載】芸能界「男と女のラブゲーム」の末路

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