眞子さんも…皇室の女性はなぜ叩かれ続けるのか? バッシングの歴史

公開日: 更新日:

 眞子さんが、小室圭さんとの結婚生活を送るため、渡米した。「つらいだけだった日本よ、さようなら」である。これで一連のバッシング騒動が収まるのか、それとも米国でもメディアに追いかけ回されるのかわからないが、2回にわたって眞子さん騒動を振り返ってみたい。

【写真】この記事の関連写真を見る(15枚)

 まずは、なぜ皇室の女性は狙われるのか、叩かれるのか、である。考えてみれば皇室に対してバッシングが起こるのは何も今回が初めてではない。天皇の代替わりなど、皇室が変化した時に起こることが多い。おそらく国民の価値観が天皇や皇族が考える価値観と合致しない時は、バッシングによって修正を迫るのだろう。これを歴史上で見てみよう。

 私たちの記憶による皇室バッシングは、正田美智子さん(現上皇后)が、明仁皇太子(現上皇)と結婚した時だった。1959年だから60年以上も前である。バッシングの中心になったのは当時の皇族および旧宮家皇族たちである。戦前は、皇太子が結婚する相手は、近衛家、鷹司家など五摂家から選ばれた娘だったから、平民と結婚することに激怒し、美智子さんのことを「粉屋の娘」とさげすんだ。粉屋といっても美智子さんの実家は日清製粉だから我々はピンとこないが、戦前の価値観を背負った旧世代の上流階級にはそう見えるのだろう。これは美智子さんが皇太子妃として宮中に入ってからも続く。ただ当時の大多数の国民は、こうした上流階級の価値観を拒否した。終戦直後の暗い時代をようやく抜けて、若く美しく、アメリカナイズされた皇太子妃が誕生したのだ。多くの人は美智子妃に夢を重ねた。当時は今回とは逆で、そんな美智子妃バッシングをそのまま取り上げると、逆に雑誌は売れなかった。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    真美子夫人も共同オーナーに? 大谷「25億円別荘購入」の次は女子プロバスケチーム買収か

    真美子夫人も共同オーナーに? 大谷「25億円別荘購入」の次は女子プロバスケチーム買収か

  3. 3
    無垢で可愛かったのに…元有名子役・若山耀人逮捕の衝撃! NHK大河「軍師官兵衛」にも出演

    無垢で可愛かったのに…元有名子役・若山耀人逮捕の衝撃! NHK大河「軍師官兵衛」にも出演

  4. 4
    岸田首相含め政務三役31人、渡航費用12.6億円!円安放置し“血税ごっつぁん”外遊三昧のア然【リスト付き】

    岸田首相含め政務三役31人、渡航費用12.6億円!円安放置し“血税ごっつぁん”外遊三昧のア然【リスト付き】

  5. 5
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  1. 6
    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

  2. 7
    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

  3. 8
    仲野太賀に注目!NHK朝ドラ「虎に翼」で寅子と結婚…そして、もうすぐ“優三ロス”が起こる

    仲野太賀に注目!NHK朝ドラ「虎に翼」で寅子と結婚…そして、もうすぐ“優三ロス”が起こる

  4. 9
    若林志穂さん「Nさん、早く捕まってください」と悲痛な叫び…直前に配信された対談動画に反応

    若林志穂さん「Nさん、早く捕まってください」と悲痛な叫び…直前に配信された対談動画に反応

  5. 10
    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前