島田陽子さん追悼秘話 ワイドショーとの仁義なき攻防戦、私生活でも「国際派女優」背負う
大腸がんとの闘病の末、このほど69歳で亡くなった島田陽子さんには、いくつもの呼び名があった。デビュー当時、「清純派」と呼ばれた女優は米テレビドラマ「将軍 SHOGUN」出演以来、「国際派」がついたのは中高年世代にはお馴染み。
その華々しいキャリアの一方、私生活は波瀾万丈で故・内田裕也さんとの不倫にはじまり、金銭トラブル、借金、無免許運転、事故などスキャンダルやトラブル続きで、ついた呼び名が「お騒がせ女優」。50万部のベストセラーとなった1992年のヘアヌード写真集「キールロワイヤル」でも話題を集め、2011年にはなんと御年57でセクシービデオデビューも果たした。芸能リポーターの城下尊之氏が振り返る。
■計り知れないスケールと魔力
「ワイドショー全盛期、島田さんは間違いなくお茶の間のスターのひとりでしたね。週刊誌などで、疑惑や騒動が報じられると、民放各局、取材クルーを島田さんのもとへと走らせ、放送のある朝までだって、張り込んだものです。島田さんが姿を現すや、待ってましたと一斉にマイクを向けて質問を投げかけるのですが、大抵がほとんどなにも答えてもらえません。『やめてください』などと取材をさえぎって、あっという間に去って行ってしまうのですけど、それでも(テレビで)通用したと言いますか、放送され、多くの人に見られたのです」