業界では“オワコン”AKB48のレーベル移籍が意味するもの 復活囁かれる「総選挙」現実味は
コロナ後を見据え、コンサートや握手会のシステムが変わる可能性も
さらに11年から、AKBの“公式ライバル”として「乃木坂46」が登場すると、「欅坂」「日向坂」といった“坂道系”に人気は移っていった。「プロアイドルヲタク」を自任するアイドル評論家のブレーメン大島氏はこう話す。
「今回の移籍は、マイナス要素はひとつもないと思いますよ。今、SKEだけはエイベックスですが、これでHKT48、NMB48、NGT48とも合流することになり、いずれキングに残っているSTU48もユニバーサルに来るかも知れません。今は、オンラインのお話し会などをやっていますが、コロナ後を見据えて、コンサートや握手会などのシステムも変わってくる可能性があります」
ブレーメン氏は、もともとソニー系のデフスターレコーズにいたAKBがキングに移籍後、大ブレークし、デフスターがその後、在籍時の楽曲のビデオクリップ集を「逃した魚たち」という自虐的なタイトルで発売したように、レーベルが替わると、グループにも変化が起こるのはよくあることだと言う。ただ、「総選挙復活」については懐疑的だ。
「地上波でやっても、誰もメンバーのことは知らないでしょう(笑)。しかし、ファンにとってのグループアイドルの人気って、紅白に出演するとか、そうした類いのものだけでもないんです。年々、『ももいろ歌合戦』が盛り上がる『ももいろクローバーZ』とか、今でも武道館をいっぱいにする『モーニング娘。』とかがいるわけですよ。AKBも、そうした長い目で見た活動を視野に入れてきているのだと思います」
くしくも乃木坂46では“最後の1期生”秋元真夏(29)の卒業コンサートが26日に開催され、この2月には、さらに“乃木坂46の公式ライバルグループ”の募集プロジェクトも始動している。
時代が巡るのは必然。新たな“令和のアイドル戦国時代”がやってくるかも知れない。