DeNAが276億円の巨額減損で懸念される…人気女優元カレ「ライブ配信企業」の経営状態
■53億円の累積損失
知名度が上がる一方で、本業は苦しい状態が続いているという。
SHOWROOMの決算公告によると、23年3月期の当期純損失は12億円超のマイナスで、累積損失は53億円にのぼる。
「SHOWROOMはDeNAが20年7月に一部株式をカルチュア・コンビニエンス・クラブなど複数の会社に譲渡したことで、DeNAの連結子会社から外れ、議決権株式の割合が20%以上50%以下の持分法適用会社となっていました。DeNAは事業戦略の変更などにより当初投資した金額の回収が難しい事業の減損処理をしていますが、SHOWROOMに関する投資損失は59億円ほどを計上しています。SHOWROOMは事業を継続していますが、経営が危機的状況にあるのは間違いないでしょう」(経済ジャーナリスト)
ライブストリーミング事業は、Pococha(ポコチャ)、BIGO LIVE(ビゴライブ)、17LIVE(イチナナ)、Uplive(アップライブ)など競合がひしめき合い、レッドオーシャンと化している。SHOWROOMに勝算はあるのか。