反ワクチン団体「神真都Q」公安に逮捕されたリーダーの父は元東映&日活の映画スター

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 映画スターの父親を持つ反ワクチン団体の「カリスマリーダー」は元Vシネの俳優で、前科持ちだった。

 今月7日、反ワクチン団体「神真都Q」のメンバー4人が東京都渋谷区の新型コロナウイルスのワクチン接種会場であるクリニックに無断で侵入し、逮捕された事件。警視庁公安部は20日、団体のリーダーで、職業不詳の倉岡宏行容疑者(43)を建造物侵入容疑で逮捕した。

 7日午前9時半ごろ、倉岡容疑者ら団体のメンバー12人が、子ども向けの接種会場に押しかけた。ビラを配り、1時間以上も「ワクチン接種は犯罪行為だ」と大声を張り上げ、「院長と話をさせて」と面会を求めて待合室に侵入。警察が駆け付けた時には倉岡容疑者は姿をくらましており、その後の捜査で現場にいたことが判明した。

 神真都Qは昨年秋に結成され、本部は港区白金台、全国に17の支部がある。賛同者に寄付を募り、今年3月、入会金900円、年会費3600円で会員募集を始めた。

「団体名に『Q』が入っているように、米国で広がった陰謀集団『Qアノン』の日本支部をうたっています。トランプ前大統領を神格化する支持者を中心に拡大し、昨年1月に米議会を襲撃した団体です。神真都Qは今年1月から全国各地でデモを開催し、すでに数千人が参加したとみられる。倉岡容疑者は2世俳優ということで、しゃべりがうまく、カリスマ性があったようです。ユーチューブやオープンチャットを使い、デタラメな主張を繰り広げてきた」(捜査事情通)

殺人未遂容疑で検挙の過去も

 団体内で「岡本一兵衛」の名で活動していた倉岡容疑者の父親は、岡崎二朗(円内写真)。1960~70年代、東映、日活の専属俳優だった。高倉健や菅原文太らと共演、テレビドラマやVシネにも数多く出演し、アクの強い悪役をメインに活躍した。2002年、当時23歳だった長男の倉岡容疑者は「岡崎礼」の芸名でVシネの「主役デビュー」を果たすが、その5年後、殺人未遂事件を起こす。

「Vシネの仕事が年に5、6本程度しかなく、脇役ばかり。事件の約半年前には、トラブルを起こして映画企画製作会社から解雇された。倉岡容疑者はプロデューサーに詫びを入れ、事務所で『使ってください』と復帰を求めたものの、プロデューサーが話の途中で別の相手に電話をかけたことに、激高。無視されたと思い、刃渡り10センチの登山用ナイフでプロデューサーの右足の付け根と太ももを2回刺した」(芸能記者)

 今回の息子の逮捕を受け、岡崎は事務所を通じ「本人には、法律によって厳罰に処され罪を償い、今回ご迷惑をお掛けしました皆さまにも償いをし、1日も早く更生し社会のお役に立てるような人間になって欲しいと願っています」とコメント。

 43歳にもなって反ワクチン団体のリーダーを名乗る不肖な息子に、父親の願いは届くのか。

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