起きない場所で地震急増 「南海トラフ」が動き出したのか

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 これは南海トラフ地震の予兆なのか。先月から、東海─九州地方にかけての広範囲で異変が起きているのだ。

 この1週間だけをみても、8月28日に伊予灘(M2.8)、29日には日向灘(M6.0)、30日には日向灘(M3.9)と大阪湾(M2.8)、31日は奄美大島近海(M3.1)――と、毎日、地震が起きているのだ。しかも、29日には日向灘で8回も起きている。南海トラフ地震に関係する一帯が大揺れなのである。いったい何が起きているのか。

「南海トラフに影響するフィリピン海プレートの動きは、年間4センチ程度とゆっくりで、活発化している東日本の太平洋プレートの約10分の1の速度です。だから、もともと、海での地震は起きにくい。たまに1カ所で地震が起きることがあっても、日向灘と大阪湾とか、四国沖、紀伊半島沖の各地で同時期に起きるのは、かなり珍しい現象です」(立命館大環太平洋文明研究センター・歴史都市防災研究所の高橋学教授)

 8月30、31日には阿蘇山で噴火が起きた。桜島では依然として、入山規制レベルの活発な火山活動が続いている。これらも南海トラフ地震と大きくつながっているという。

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