専門家には違和感 鳥取巨大地震「横ずれ型」発表の不気味

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 鳥取県中部を震源として発生した震度6弱(M6.6)の巨大地震について、気象庁は断層が水平方向にずれる「横ずれ断層型」と発表した。これは今年4月の熊本地震(震度7)と同じ。相次ぐ巨大地震に共通するタイプというのは、素人にとっても気になる。

「横ずれは、フィリピン海プレートが西から東に押し続けている圧力によって、ユーラシアプレートに歪みが集積して地震を起こしているためです。先月12日に韓国釜山─慶州─ポハンで起きたM5.1やM5.7の地震と10月8日の阿蘇山噴火も、原因は同じです」(立命館大歴史都市防災研究所教授・高橋学氏)

 もっとも、高橋氏は気象庁が、あえて熊本、鳥取を横ずれ断層型であると発表したことに違和感を覚えたという。

「地震は多かれ少なかれ、どんな場合も縦横同時に断層をずらしています。これまでは、鳥取や熊本と似たようなタイプの地震でも、『横ずれ断層型』と表現することはありませんでした。しかも気象庁は、熊本と鳥取の地震をともに未知の活断層である可能性も指摘していました。これらのエリアで地震が起きたこと自体を、まれなケースと位置付けたわけです。こうした発表は珍しいですね」

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